進撃の阪神 巨人 ロックコンサート
2014年9月30日
祭りだ、祭りだ、深見ロック祭りだ!!「進撃の阪神 巨人 ロック・コンサート!!日本武道館」が26日、東京・日本武道館で行われ、大盛況の中で幕を閉じた。今コンサートは〝何でもロックシンガー〟と呼ばれる「一般財団法人 東京芸術財団」の会長・深見東州(半田晴久)氏が、歌うだけでなくプロデュースと司会も務めたノリノリのお祭りイベント。〝進撃の阪神〟深見氏と、「TOTO」の元ボーカル、ボビー・キンボール、「スターシップ」の現役リードボーカル、ミッキー・トーマス、「ジャーニー」の元リードボーカル、スティーブ・オウジェリー、「ディープパープル」「レインボー」の元リードボーカル、ジョー・リン・ターナーという〝音楽界の巨人〟で編成された〝東州ロック5人組〟がヒット曲を歌い、最後は「ビートルズ」ナンバーを超満員となる1万1500人で埋め尽くされた会場に響き渡らせた。「ロックの阪神VS巨人戦」ともいえる〝熱戦〟に、音楽の殿堂が燃えに燃えた。
誰もが歴史の証人になった。ロックの聖地・日本武道館に新たな伝説が生まれた。1966年6月30日から7月2日にかけて、列島を熱狂の渦に巻き込んだザ・ビートルズの最初で最後の日本公演の地。
あのジョンが、ポールが、ジョージがそしてリンゴの奏でる音やハーモニーが黄色い声でかき消された。そのシーンが時空を超え、よみがえった。あの「ディープパープル」のジョー・リン・ターナーのシャウトに、「TOTO」のボビー・キンボールのパワフルな声が、自然にかぶさっていく。そして、「スターシップ」のミッキー・トーマス、「ジャーニー」のスティーブ・オウジェリーが少し照れたようにハーモニーを奏で、最後に深見氏のバリトンが耳に飛び込んでくる。
ベースとドラムの音が観客のストマックを直撃し、ギターのリズムが心臓の鼓動とシンクロしていく。日本武道館を埋め尽くした1万1500人の大観衆は、アンコールで演奏されたザ・ビートルズの2曲の大ヒットナンバーに声を合わせ、甲子園球場でおなじみのジェット風船を飛ばした。
奇跡だった。信じられないようなメンバーが集結した。キンボールが、自らキーボードを弾きながら全米ヒットチャート1位に輝いた「Africa」を歌えば、トーマスがアンドリュー・マッカーシーの主演で大ヒットした映画「マネキン」の主題歌で観客をひきつけた。
さらに、オウジェリーが邦画「海猿」の主題歌ともなった「Open Arms」をパワフルに歌い上げた。トリのターナーは、世界中で今なお愛されている「ディープパープル」の名曲「Highway Star」「Smoke On the Water」をシャウトした。司会も務めた深見氏が「今日はおいしいところばかり。ウニ、イクラの後にトロが出る。カッパ巻やゲソはありません」と紹介した言葉にウソはなかった。ロック界の巨人の集結に、日本のロックシーンは新たなページを刻んだ。
先駆けに行われた深見氏の歌が、早着替えが、観客の心を誘導した。アニメソング「マジンガーZ」の主題歌に始まり、AKBの「ヘビーローテーション」で観客をひきつけた。
甘い声でJAZZの名曲「思い出のサンフランシスコ」、あのオードリー・ヘップバーンが主演した「ティファニーで朝食を」で有名になった「ムーンリバー」、ナット・キング・コールの「モナリザ」を歌い、演歌までロックにした「何んでもロック」を主張する深見氏らしい演出だ。深見氏は「武道館はこぢんまりして、今日は少数精鋭のコンサートです」というギャグを飛ばした。こんなみんなが一体になるコンサートなら、東京ドームでも「少数精鋭のコンサート」になる。(今野良彦)