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ISPS・ハンダカップ・フィランスロピーシニアトーナメント

 半田晴久会長(右)と優勝したピーター・ファウラー選手
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 「ゴルフを通じて社会貢献」をテーマにISPS(一般社団法人 国際スポーツ振興協会)が主催する「PGAシニアツアー ISPS・ハンダカップ・フィランスロピーシニアトーナメント(ISPS HANDA シニアシリーズ with PGA 第35戦)」が18日から20日まで、埼玉県の越生ゴルフクラブで開催され、熱戦の末、オーストラリアのピーター・ファウラー選手(57)が優勝、田村尚之選手が準優勝に輝いた。また、出場資格が68歳以上の「スーパーシニアの部」も19、20日に同時開催され、中村忠夫選手(69)が栄冠を手にした。

 水巻善典、芹澤信雄、飯合肇、羽川豊…誰もが知るゴルフ界のレジェンドたちが、熟練の技と技をぶつけあった。雨の後に霧が出るなど気象に恵まれず、難しいプレーとなる局面はあったが、経験に裏打ちされた確かな技術と多くのツアーに打ち勝ってきたメンタルが、カップを呼び込むようなシニアならではの戦いが繰り広げられた。

 し烈な戦いを制したのはピーター・ファウラー選手。最終日に61ストロークをたたき出したファウラーは「ベストスコア賞」とのW受賞となった。

 ファウラーには、ISPSの大会ではおなじみとなった優勝者の証し“グリーン羽織と兜(かぶと)”が半田晴久会長から贈られた。身に着けたファウラーは「このようにみんなで楽しくゴルフができることを応援してくださる半田先生に心から感謝しています。日本の素晴らしい文化を拝見できることに喜びを感じています」と誇らしげに胸を張り、「こんなに大勢の素晴らしいゴルファーとご一緒できたことをうれしく思う。これからも何度も日本に戻ってきたい」と共に戦ったレジェンドたちに感謝した。

 半田会長は「プロゴルファーは芝生の武士(もののふ)です。戦いに生きる礼節とマナーを踏まえ相手を尊敬する気持ちを大切にしながら、自然とともに生きるもののふ。だから、そこで優勝した人は大将で将軍です。ということで、このように優勝カップではなく、日本文化の象徴たるこの優勝兜を差し上げております。また“勝って兜の緒を締めよ”、“また次も勝ってほしい”というメッセージも入っています」と語ると、会場に集まったもののふたちも誇らしげな表情になった。

 ISPSは2007年から「フィランスロピー(博愛、人類愛、慈善活動の意)」が根付くことを願い、同大会を主催し、スポンサーをしている。ISPSは他にも多くのシニアの試合を主催およびスポンサードしているが、これには半田会長の社会貢献への思いが反映されている。

 半田会長は「株式会社は費用対効果を考えますが、我々は一般社団法人ですから、対社会効果を第一に考えます」と説明。同大会では予選カットの制度を採用し、賞金総額5000万円というシニアツアーとしては高額な賞金と、高級腕時計「ヤーマン&ストゥービ」と「オーデマ・ピゲ」などの副賞が用意された。

 これは少しでも多くの選手が平等にチャンスを手にし、試合で賞金をゲットする機会を作ることで、選手たちのモチベーションを上げるため。この試合と公式戦以外は、最終日まで全選手が残ることで、ギャラリーに人気の有名選手のプレーを最後まで楽しんでもらおうという配慮もある。

 さらに、会場周辺では多くの屋台やレクリエーションスポットが設けられており、その収益の全てがチャリティーに回されることになっている。

 半田会長は「私どもはどこまでも一般社団法人ですので、ゴルフ界に貢献し、シニアゴルフの皆さんに夢と希望とチャンスを与えて、ゴルフ業界を支えていこう、一般の人たちもそれを見て楽しもう、という趣旨でやっております」とシニアの大会を主催する意義を明かし、今後も社会貢献とサポートを続けていくことを固く誓っていた。

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