「深見東州氏主催、クリスマスイベントに映画スター・ジャッキーチェン参上!」
芸術家で歌手の深見東州氏(66)が19~21日、都内で「クリスマス絵画コンサート・ダンス爆発・ジュエリー・時計展示会!!」を開催した。最終日には世界的な映画スター、ジャッキー・チェン(63)が登場し、深見氏と深みのあるトークを繰り広げた。自身の芸術作品が飾られた会場ではクリスマスにちなんだ名曲の数々を熱唱。本名の半田晴久氏として社長を務める輸入ブランド時計も展示販売され、3日間で延べ7000人が参加した。
ジャッキーは映画「プロジェクトA」のオープニング曲に乗ってステージに登場した。
深見氏は「日本で人気のあるジャッキーの作品と言えば、『プロジェクトA』と『酔拳』ですね」と紹介。中国で学校を作り、少数民族の子供らに教育の機会を与えている深見氏に対し、ジャッキーは「中国での活動を応援したいと思い、今回、初めてお会いするために日本に来ました」と背景を説明した。
ジャッキーは「どれだけお金や力を持っているかではなくて、どれだけ人の手助けができるか。チャリティーは自分の使命。子供の頃はわんぱくでしたが、やっと僕も“いい人”になれました(笑)」と振り返ると、深見氏は「今でもわんぱくでしょ。いい意味で」とフォロー。ジャッキーも「ボクモオナジネ」と日本語で返した。
話題は映画に。深見氏が「彼が監督した『奇蹟/ミラクル』(89年公開)に感動した」と明かすと、ジャッキーは「あの映画は2年かけて準備して、撮影に9カ月かかった。僕の監督作の中でテクニックは一番よかったと思います」と返答。深見氏が「端役のキャスティングがうまいよね」と分析すると、ジャッキーは「有名スターが友情出演してくれているんです。映画に出られますか?」と、深見氏に突然の出演オファー。会場が拍手で後押しする中、深見氏は京劇の所作で見えを切った。ジャッキーは「(深見氏が)主演と脚本で、僕が監督。すごい作品を撮らせていただきます!でも、お金は出してくださいね」とオチを付けた。
深見氏は「ハリウッドでアジア人は見下される傾向にある中、ジャッキーは負けなかった。『レッドブロンクス』や『ラッシュアワー』で向こうの人をうならせ、ハリウッドスターになった。そんなアジア人はジャッキーが最初だと思う。彼は単なる俳優というだけでなく、人間性とコミュニケーション能力ですべてを可能にした。そこからハリウッドの壁を破って金字塔を立てた」と功績をたたえつつ、「昔と今のアクションはどう違いますか?」と切り込んだ。
ジャッキーは「僕が子供の頃のアクションは簡単でしたが、サモ・ハン・キンポーやユン・ピョウ、僕の時代は大変だった。命をかけて映画を撮っている感じでした。今のアクションは簡単にCGなどで作れてしまう」と指摘。深見氏は「技術が発達するのはいいんだけど、人間味がなくなってしまう。仮面ライダーにも昭和と平成があって、昭和は藤岡弘さん。彼が私に似ているのか、私が彼に似てるのかはともかく(笑)、昭和のアクションの方がいいという人もいる。CGにはない温かみや人間味があると思う」と同意した。
音楽活動にも話は及んだ。ジャッキーは「僕もレコードを出します。今、ライオネル・リッチーと一緒に平和の歌を歌おうという話をしています。今のところ、曲名は『ワン・ワールド、ワン・ラブ』。『ウイ・アー・ザ・ワールド』はかなり昔の歌になってしまいましたので、新たに世界中の歌手の人たちと一緒にこの曲を歌いたいと企画しているところです。世界中が友好的で戦争がなくなることを願っています」と、ビッグプロジェクトを披露した。
深見氏は「音楽、スポーツ、芸術は国境とか民族とか宗教とか政治を超えたもの。ジャッキーは世界のアイコンだから、その発信力がある。これからジャッキーと組んで、重たい腰の人たちを“ジャッキ”と“チェーン”でつるして持ち上げていこうという話になりました」とユーモアを交えて抱負。「HANDA Watch World」のアンバサダーに就任したジャッキーと固い握手やハグを交わし、盛大な拍手がわき起こった。