「HANDA Watch World・名古屋・バナナ時計店」オープンに豪華ゲスト
「HANDA Watch World・名古屋・バナナ時計店」が2日、名古屋市内にオープンした。それに先立って1月31日と2月1日の両日、同市内でオープンイベントを開催。株式会社ミスズの半田晴久社長(66)が、世界的な知名度を誇る俳優・千葉真一(79)、ザ・ドリフターズの加藤茶(74)と仲本工事(76)ら各界のレジェンドをゲストに迎えてトークショーを繰り広げ、4店舗目にして東京以外では初進出となる名古屋店の船出を祝った。
「尾張名古屋は城でもつ」と民謡「伊勢音頭」で歌われる有名なフレーズがあるが、そのうち「尾張名古屋はバナナ時計店でもつ」なんて時代がくるかもしれない。それほどのインパクトを持つ同店にふさわしい豪華ゲストが続々と登場するイベントとなった。
ババンバ、バンバンバン♪初日は、伝説のバラエティー番組「8時だョ!全員集合」でおなじみ、ザ・ドリフターズの「いい湯だな(ビバノン・ロック)」に乗って、半田社長を先頭に加藤、仲本、そして“世界のサニー・チバ”が縦一列の“ハンダ・トレイン”状態で登壇。半田社長は「柳生一族の陰謀、影の軍団、キイハンターなど多くの作品があるが、私にとっての千葉真一は2代目の『新 七色仮面』です」と、千葉のデビュー作となったドラマの主題歌を熱唱して歓迎した。
加藤と仲本は「カトレックス クロノクラシック(税別39万6000円)、千葉は「ロベルト カヴァリ バイ フランク ミュラー」(税別7万6000円)を着用。千葉VSドリフという日本の芸能史でもかつてなかった貴重な顔合わせとなったが、その両者には接点があった。それは「土曜の夜」だった。
千葉は「土曜夜8時は『全員集合』。9時からは『キイハンター』。同じ局(TBS)ですから、僕は全員集合も見てましたよ。当時の子どもたちは9時になると寝なさいって言われてたみたいですけど」と懐かしみ、加藤は「全員集合の後のキイハンターを、子どもたちは寝たふりしながら隠れてこっそり見てたんですよ。色っぽいシーンが出てくるんで」と昭和40年代のテレビ事情を説明。半田社長は「カギ(KEY)を盗んで見ていたわけですね」と小粋なジョークを飛ばした。
ここでミス・ユニバース日本代表の阿部桃子が衣装直しの赤いドレス姿でさっそうと登場し、座談会に参加。半田社長が「あなたのお父さん(リポーターの阿部祐二)は『事件です!』って言ってますけど、あなたがラブロマンスという“事件”を起こしちゃったじゃないですか」と突っ込むと、阿部は「(父が)うるさいかと思ったらそうでもない。事件です!と言って欲しかった」と明かし、ここからゲストの恋愛&結婚話が展開された。
加藤が68歳の時に23歳の女性と結婚したことについて、半田社長は「犯罪だ!」と笑わせたが、加藤は「相手が10代だったら“犯罪”かもしれないけど、20歳過ぎてましたから。たかが45歳差ですよ」と、力強い返しで大きな拍手を浴びた。
半田社長は仲本に「奥さんは何人目で年はいくつ離れてますか?」と質問。仲本は「3人目です。30(歳差)近いですね。一緒に店をやって、それが本業みたいになっています。私は鶏肉が食べられないのに焼き鳥を焼いて、下戸なのにお酒を出して。今、幸せです」と充実した笑顔だ。
さらに半田社長から「結婚は?」と切り返された千葉は「2回です。もう終わりました」と言いながら、「私、好きな女優がいたんですよ」と告白。半田社長に問われた千葉は「野際陽子です」。昨年亡くなった元妻のエピソードを披露した。
「僕はトイレで本を読む癖がある。結婚1カ月目、『あなた、あなた』と僕を捜している時に『トイレだよ!』と答えたら何て言ったと思います?『なんだ、クソか』って(笑)。最高に面白い女です。女優の中でも酒豪の横綱だった。どんなに飲んでも酔わないから、なんで?と聞いたら『私、胃下垂なの』って(笑)。関係あるのかなと思いましたけど」と明かすと、半田社長は「イカとスイカを食べ過ぎたんですよ」と得意のダジャレで場内を爆笑させた。
また、千葉と阿部には「ジャンボ尾崎」という接点も。母が元プロゴルファーでもある阿部は「ジャンボ尾崎さんのところに通っています」とレッスン中であることを明かし、千葉は「ジャンボさんから『俺、パターやる時に影の軍団に出てくる(言葉)『天魔覆滅』って言ってるんだよ』とささやかれ、涙が出るほどうれしかった」と感慨に浸った。
故ブルース・リーとの共演話もあったという千葉。「打ち合わせで(香港に)向かう飛行機に乗っている間に彼は死んでいた。着いた時には、この世にいなくて会えなかった」と打ち明けた。ジャッキー・チェンやキアヌ・リーブスら世界の映画人からリスペクトされている千葉は「日本映画界に革命を起こしたい」と、傘寿を前にしても衰えない情熱で万雷の拍手を浴びた。
2日目は半田社長が「モナリザ」「WHAT A WONDERFUL WORLD この素晴らしき世界」を熱唱後、元中日の野球評論家・立浪和義氏、プロレスラーの長州力、武藤敬司、ザ・グレート・サスケ、西村修、ブル中野、井上京子、山田敏代が登場。
ハイゼック アイオー ムーンフェイズ&トリプルカレンダー(税別120万円)を着けた立浪氏は今年1月に急逝した恩師・星野仙一さんとの秘話を披露。PL学園高から南海(現ソフトバンク)に入団する流れだったが、スカウトを通じて「中日に来る気があるなら俺が抜いてやる」と星野さんの思いを伝えられた。中日入団後は「人間これだけ怒れるのかな」という印象を持ったという。
また、千葉と同じ時計を着けた長州は半田社長から「なぜ長髪なんですか」と素朴な質問を投げかけられて、「海外修行に行って、そのまま伸ばしました」と返答。最後は、半田社長が「あらゆる柿ピーの中で一番おいしい、これが柿ピーの元祖!」と節分の豆まきならぬ柿ピーをまいて大団円となった。