じゃりン子チエの店、新世界で再現
大阪人なら思わず2度見してしまう再現度。通天閣のある新世界、なかでもディープな「ジャンジャン横丁」に漫画『じゃりン子チエ』に登場するのとそっくりの店舗、その名も「チエちゃん」が登場。道行く人の注目を浴びている。
大阪では頻繁に再放送されていたアニメ『じゃりん子チエ』のファンであるオーナーの少路さんが、昨年12月に「この街のロケーションにぴったり合うように」と看板などをアニメそのままに再現しオープン。「わかる人にわかってもらえばと、細かいネタも仕込んでいます。通天閣に近いこの場所で『じゃりん子チエ』を見ていた人に喜んでいただければ」と少路さんは話す。
本来ホルモン焼き屋の設定だが、ここのメニューは牛焼串、どて焼き、たこ焼きなど。「ホルモン」の書体のこだわりや風合いなど、細かいところを見れば見るほどアニメそのまんま。チエちゃんが注ぐお酒「ばくだん」や、「もうじゅう注意」の張り紙など、ここまで再現しきったお店はほかにはないだろう。メニューに書かれた料金が300万円というのもベタな大阪を再現したもので、来店客の満足度も非常に高いそうだ。
さらに新世界という場所は歩くおっちゃんもアニメに登場していそうで、ある意味、この町全体が『じゃりん子チエ』のテーマパーク。このクオリティは制作者側にも伝わり、チエちゃんの声優をしていた中山千夏さんも来店し感動したという逸話は、ある意味、このお店の存在意義の太鼓判。今までありそうでなかった大阪人のソウルを揺さぶる小さなテーマパークは、2千円、いや2千万円あれば大豪遊できる。
取材・文・写真/谷知之
(Lmaga.jp)