吉沢悠&榊監督も歓喜、「トマトのしずく」7年越しで公開へ

大阪「シネ・リーブル梅田」(大阪市北区)で15日、映画『トマトのしずく』の舞台挨拶がおこなわれ、主人公の夫を演じた吉沢悠とメガホンをとった榊英雄監督が登場した。

榊監督はまず「諸事情ありましたが、青いトマトから赤いトマトへ成熟するのに7年かかったんだろうと思います」と挨拶、吉沢とともに劇場公開を喜んだ。本作は2010年に撮影されるも、一時は公開中止に追い込まれ、2015年の『お蔵出し映画祭』でグランプリ&観客賞をW受賞したことから劇場公開が決定。実に7年越しで世に出ることとなった。

本作は、意地っぱりで素直になれない主人公・さくら(小西真奈美)と口べたで不器用な父(石橋蓮司)との葛藤と絆、家族の愛を描いたもの。榊監督は、「父に初孫を抱っこさせに行こうかなと電話したとき、売り言葉に買い言葉で『もう行かねえよ』となって。その後、父が死んでしまいまして。そのときの(後悔の)思いを消化したいがために書いた脚本がベースになってます」と語り、「自己愛の強い映画です。音楽も妻・榊いずみ(元・橘いずみ)がやってますし。エンドロールも娘の声にして、(父に)抱っこさせることができなかった鎮魂カットというか。映画をそういう私的なことでやっていいのかありますが、この映画に関しては7年かかって僕の会社と僕がやったということで・・・」と、本作への思いを吐露した。

また、さくらの夫役の吉沢は、「娘と父を結ぶ、繊細な表現ができたらと現場に入ったんですが、監督は俳優でもあるので、僕らの芝居を『まだいける!』と、すごく見抜くんですよ。なので、いい緊張感と情熱をもって挑めました」とコメント。そして、「撮影時はまだ独身で、その後に結婚したんですけど、劇中に結婚式のシーンがあるんですね。あれが、僕のなかで予行演習になりまして。(妻でモデルの桐山マキとの結婚式には)安心して挑めましたね(笑)」と、撮影当時を懐かしむように振り返った。映画はシネ・リーブル梅田ほかで現在公開中。

(Lmaga.jp)

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