桃井かおり「引退って書いていいわよ(笑)」

女優・桃井かおりと俳優・イッセー尾形が夫婦役を演じた、日本とラトビアの合作映画『ふたりの旅路』。プレミア上映のために神戸を訪れた2人が、記者会見をおこなった。

同作品は、神戸と北欧ラトビアの首都リガが舞台。阪神・淡路大震災ですべてを失くした主人公クミコが、着物ショーに参加するためにリガを訪問。そこで、かつて震災で行方不明になった夫と不思議な再会を果たす物語だ。本作のメガホンをとったマーリス・マルティンソーンス監督とは3度目のタッグとなる桃井は、「私ばかりじゃつまらないし、無理やりイッセーさんを引きずり込みました(笑)」とコメント。そして、「自作のお芝居をされるとき、最初は台本がなく、やりながら戯曲が出来ていくのですが、それがとても哲学的かつ即興的で、ちょっと天才的。そういう俳優さんは日本でも海外でもいない。海外の作品に出演しても大丈夫なのは、私が一番良く知っています」と、俳優・イッセー尾形の魅力について絶賛した。

対するイッセーも、「(桃井とは舞台などで)30代の頃から共演してますから、2人さえいれば、どこでも世界を繰り広げられるという確信がありました。台湾で『沈黙 -サイレンス-』(マーティン・スコセッシ監督)の撮影をしていたとき、かおりさんから連絡が来て。縁だな、戦友だなと、いろいろなことを思いましたね」と、その時のことをうれしそうにふり返った。

2005年に米・ロサンゼルスに拠点を移した桃井。当時は引退の噂も出たが、出演オファーは絶えず、「(昨年は)桃井史上最多の5本に出た。リタイアが長引いてる」と笑顔を見せつつ、集まった記者陣には「記事になるなら、引退って書いていいわよ(笑)」とも。映画は6月24日より順次全国公開。関西では、大阪「第七藝術劇場」、兵庫「神戸国際松竹」で7月15日から公開される。

(Lmaga.jp)

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