京都で波佐見焼の可能性をさぐる展示会

京都・祇園のギャラリー「ASPHODEL(アスフォデル)」(京都市東山区)にて、波佐見焼の陶磁器メーカー「マルヒロ」のポップアップストア&展示会が11月23日からスタート。気鋭のクリエイターとコラボレーションした新作をはじめ、大人も子どもも楽しめるワークショップにも注目だ。

長崎県で400年続く波佐見焼は、有田の下請け産地として歩み、成型・型起こし・釉薬・窯焼きを分業制にすることで、量産を得意としてきた。「マルヒロ」はこれからを見据え、波佐見焼の特色を生かし、今のライフスタイルにフィットする、独自のブランドを立ち上げた。シンプルなデザインやカラーバリエーションが、インテリア好き、雑貨好きから広く支持されている。

今回は、東京・原宿に続き、3階建てのギャラリーをまるごと会場にして、関西初の展示会を開催。1階はポップアップストアとして、自社ブランドから250点以上が登場。愛される「道具」を目指してつくる代表的ブランド「HASAMI」、「くらわんか」といった伝統的な波佐見焼を今の感覚で作った「ものはら」など、これまでのチャレンジが一堂にお目見えする。また、最上階では、グラフィックデザイナーの三重野龍、イラストレーターの竹内俊太郎ら、5人のアーティストとのコラボ作品を展示。クリエイターと組むことでアグレッシブに型を破り、波佐見焼の可能性を見せる。

2階は、ワークショップ&カフェとして、参加型のスペースに。「転写ワークショップ」(2500円~)では、アーティストによる転写シールを思うまま食器に貼り、オリジナルの飾り皿が作れる。庭師・山口陽介による「ボシボシ植え込みワークショップ」(3000円~)では、不要になった窯道具「ボシ」や陶片を再利用して松を植える。無心で作るのが楽しく、愛用できるのも嬉しい。見て、作って、話をして、ものづくりがグッと身近になる4日間だ。

取材・文/宮下亜紀

(Lmaga.jp)

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