精子無力症の男性を描く、エンタメ色濃い舞台
女優・奥菜恵やミュージシャン・松岡充らを客演に、エンタテインメント色の濃い舞台を作り出す、劇団鹿殺しの演出家・丸尾丸一郎。関西出身で、現在は東京を中心に活動する彼の最新作が15日から18日まで「ABCホール」(大阪市福島区)で上演される。
本作『おたまじゃくし』は、精子の運動性が低下した精子無力症の男性の元に、息子と名乗る青年が現れることで起きる親子3世代の物語。命の受け渡しをテーマに、実験的な舞台美術と劇空間のなか、文化住宅、ライブハウス、街中と、空間と時間を飛び越える脚本と演出が印象的な作品となる。
キャストは、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のゲキレッドを演じた鈴木裕樹、『弱虫ペダル』などの宮崎秋人ら。舞台経験も豊富な彼らの演技と、丸尾が得意とするジェットコースターのような展開で、観客は物語に引き込まれるに違いない。千秋楽となる18日には、劇中バンド「オギャーズ」によるスタンディング・ミニ・ライブも開催される。
(Lmaga.jp)