西村まさ彦「イヤミな男を演じる苦痛ったら、ない!」

映画『家族はつらいよ』シリーズの最新作『妻よ薔薇のように 家族はつらいよ3』の舞台挨拶が10日、大阪・難波の映画館でおこなわれ、西村まさ彦、夏川結衣、メガホンをとった山田洋次監督が登場した。

「主婦への賛歌」をテーマに、これまで西村と夏川が演じてきた長男夫婦にスポットを当たて本作。夫・幸之助からのあまりに気遣いのない言葉に、それまで溜まっていた不満が爆発、良妻・史枝が家出してしまうという物語だ。

夫・幸之助を演じた西村は、「2作目までやりたい放題、ガサツで愛の欠片もないような男でした。いよいよ3作目にして、幸之助を追放するために作られたんじゃないか・・・」と、台本を読むまで戦々恐々していたという。

そして、「イヤミで素直になれない男でございまして。こういう男を演じる苦痛ったら、ないんですよ。日常まで引きずられるというか。役になりきるとは違って、言った言葉が自分のなかに浸透して、居座ってしまうんですね。そんな厄介な撮影期間でございました。結果、家族によって救われるわけですが、ホッとした自分を見ました」とも。

ドラマ『古畑任三郎』シリーズの当たり役・今泉慎太郎でブレイクした西村。そのイメージか、真面目にしゃべっていてもどこかコミカルに聞こえる舞台挨拶に、会場は終始笑いが絶えず、夏川も「ホントに西村さんの後はやりづらい!」と愚痴るほどだった。同作は5月25日に公開される。

(Lmaga.jp)

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