山田洋次監督「わいわいおしゃべりしながら観て欲しい」
映画『家族はつらいよ』シリーズの最新作『妻よ薔薇のように 家族はつらいよ3』の舞台挨拶が10日、大阪「なんばパークスシネマ」(大阪市浪速区)でおこなわれ、西村まさ彦、夏川結衣とともに、山田洋次監督が登場した。
国民的映画『男はつらいよ』シリーズがあまりにも有名な山田洋次監督。ユーモアと悲哀にあふれた人間ドラマは山田映画の真骨頂だが、この『家族はつらいよ』シリーズも然り。3作目となる『妻よ薔薇のように 家族はつらいよ3』では、「主婦への賛歌」をテーマに平田家の大騒動をおもしろおかしく描いている。
それだけに山田監督は、「今は映画館で、静粛にしてください、とか、会話は終わった後に、とか、今日もそういうのが出るかもしれないですけども、映画の作り手としては静かにしてもらう必要は全然ないんです」と持論を展開し、「どうぞ、わいわいおしゃべりをしながら、大声をあげて笑いながら、観ていただきたい」とコメント。
そして、「つまり、『そういうことってあるよな』とか『私もそういう覚えがあるな』とか。身につまされるという言葉があるけども、それが笑いになっていくことが、僕にとっての理想なんですね。そういう映画でありたいと願っています」とも。同作は5月25日に公開される。
(Lmaga.jp)