30年続いた黒柳徹子のコメディ舞台、今年で閉幕に

黒柳徹子が30年にわたり主演を務めた海外コメディ・シリーズが、今年で幕を閉じる。ファイナル公演は、フランスの大女優サラ・ベルナールが主役の『ライオンのあとで』。黒柳の熱望により21年ぶりの再演が実現し、9月、10月に東京と大阪で上演される。

テレビ番組の司会などでおなじみの黒柳だが、若いときは単身ニューヨークへ渡り演劇学校で学んだほど、生粋の「芝居魂」を持った女優。今や女優としての顔を唯一見せるのが本シリーズで、1996年上演の『幸せの背くらべ』『マスター・クラス』では、『第4回読売演劇大賞』の大賞と最優秀女優賞に輝いた。

今作で彼女が演じるのは、舞台の事故がもとで右足膝上からの切断手術をおこない、その後も舞台に立ち続けた70歳のサラ・ベルナール。黒柳は、「こんなに強い人がいたのかと、みなさんサラを尊敬し、勇気をもらえると思います」とコメントしているが、まさに観客は現役で舞台に立ち続ける黒柳自身をサラと重ね合わせ、感動するに違いない。彼女の巧みな語り口と求心力のある芝居が、今回も楽しみだ。

また、サラの手術をする軍医デヌーセ少佐を演じるのは、ジャニーズWESTの桐山照史。今年、山田洋次監督の音楽劇『マリウス』で、初挑戦と思えないフラメンコや、観客の涙を大いに誘う深い演技を見せていただけに、黒柳との芝居でも期待以上のものが生まれるだろう。大阪公演は10月17日から21日まで、「森ノ宮ピロティホール」(大阪市中央区)にて。チケットは9800円、8月12日に発売。

文/小野寺亜紀

(Lmaga.jp)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

関西最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス