世界各地の少数民族に迫る、ヨシダナギが京都で写真展
世界各地の少数民族を捉えた作品で注目されるヨシダナギ(1986~)の写真展が、「大丸ミュージアム<京都>」で3月13日からスタート。16日と17日には本人によるトークショーとサイン会もおこなわれる。
ヨシダの作品は、被写体の少数民族が身に着ける衣装や装飾の美しさもさることながら、彼女自身が被写体と同じ格好をして撮影する体当たりの制作スタイルでも知られる。少数民族への憧れは幼少期からで、テレビでアフリカのマサイ族を見たのがきっかけ。少数民族の文化を体ごと受け入れ、彼らの信頼を得ることで、ほかの誰も真似できない写真作品を作り出すのだ。
本展は、彼女が今までに出会った少数民族の集大成となる新刊写真集『HEROES』の発表を記念したもの。これまでの代表作に加え、2018年末に取材したばかりの最新作、 北アフリカのベルベル人も初公開する。彼女が体当たりで撮り続けた少数民族(=ヒーロー)たち。その格好良さと写真家・ヨシダナギの生きざまに酔いしれたい。トークショーとサイン会の詳細は公式サイトにて。期間は4月2日まで、料金は一般500円。
文/小吹隆文(美術ライター)
(Lmaga.jp)