1960年代から現在まで、実用を超えた表現作品も、京都で28作家の染織展
1960年代以降の京都の染織をテーマにした展覧会が、「京都国立近代美術館」(京都市左京区)で3月8日からおこなわれる。
京都の染織といえば、西陣織や友禅などのきらびやかな高級品が思い浮かぶ。本展でも伝統的な着物仕立ての作品が見られるが、その一方で見逃せないのが、実用を超えた表現物として作られた作品である。染織技術を用いた平面・立体表現とでも呼ぶべきそれらは、1960年代から一部の前衛的な作家によって作られるようになった。そして現在では芸術表現の重要な1ジャンルとして確立されている。
本展では、京都国立近代美術館が開館した1960年代から現在までの多様な「染」と「織」の状況を、代表的な28作家の作品で紹介する。それは従来の伝統から解き放たれて自由奔放な表現へと至る革新の歴史であるのと同時に、平安時代から連綿と受け継がれてきた伝統と技術の今日的継承ともいえるだろう。ファンにとって過去約60年の変遷を概観できる貴重な機会であり、染織表現の多様性を知る絶好のチャンスだ。期間は4月14日まで、料金は一般1000円。
文/小吹隆文(美術ライター)
(Lmaga.jp)
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