きん枝時代に痛手、桂小文枝「もう出馬はしない」
『桂きん枝改メ四代 桂小文枝 襲名披露公演』が12日、「なんばグランド花月」(大阪市中央区)で開催。一門の桂文枝、桂文珍らがかけつけ、27年ぶりに復活した名跡の新たな門出を祝った。
口上で、9年前に小文枝(当時きん枝)が参院選に出馬した際のエピソードを持ち出し、本人が「もし当選したら2期目は70過ぎですねん」と当選する気満々でいたことや、大阪・戎橋での街宣活動で黒山の人だかりができたことなどを振りかえった文枝。
そして、「でも、あの人だかりはみんな外国人観光客で、4万票しか得られず落選しました」とちゃかしつつ、「それでよかったと思います。だからこそ今日があります。アホな小文枝をこれからも支えていけたら」と、エールをおくった。
公演後に小文枝は、「選挙はもう出ません」ときっぱり。68歳での襲名に、「政治の世界でも68歳いうたら引退しようかという年齢でっせ。選挙のことは身に染みてわかりましたから、1万パーセント出馬はありません。打診も一切ない」と、近々おこなわれる府知事選や市長選にも興味を示さなかった。
取材・文・写真/岩本和子
(Lmaga.jp)