大竹しのぶ「大阪は面白くなければ笑ってくれない」

大竹しのぶ、渡辺えり、キムラ緑子と人気女優そろい踏みの舞台『三婆』が5月31日より「大阪松竹座」(大阪市中央区)で幕を開ける。5月中旬、大阪市内で3人揃っての取材会がおこなわれた。

原作は1961年に発表された有吉佐和子の同名小説。1973年の初舞台化以降、重く受け止められがちな老人問題をユーモラスに描写し、これまで数々の女優たちが挑んできた。大竹・渡辺・キムラのトリオでは2016年に東京で上演され、満を持しての大阪公演となる。

「大阪の方は笑おうと思って劇場に来てくださっていて、面白くなければ笑ってくれない。私たちも徹底的に稽古に励んで、いいお芝居ができるように頑張りたいと思います」と大竹。一代で財を成すも、ぽっくり逝ってしまった夫・浩蔵が残した家でひとり暮らしている松子を演じる。

そんな松子のもとへ突然引っ越してくる義妹、タキを演じるのは渡辺。タキは60歳を過ぎて一度も結婚せず、交際経験もないという女性だ。「何しろ役と実年齢が同じになってしまいましたので・・・。3年前の東京公演では老人の演技をしようかなって思っていたのですが、今回はそのまま。寂しいのかうれしいのかわからないような状況ですが、3人でせめぎ合いながら頑張っていきたいですね」と力を込める。

そして、浩蔵の愛人で同じく松子のもとへとやってくる駒代を演じるのがキムラ。「前回よりもずいぶん変わるような予感がしています。前回はラストシーンで寂しいと思ったのですが、今回の3人はお友だちみたいな関係で。共にひとつ屋根の下に暮らせることがどれだけ幸せかということを表現できれば」と期待を寄せた。

このほか、佐藤B作、向井康二(Snow Man/ジャニーズJr.)、三倉茉奈らが出演。公演は5月31日から6月27日まで。チケット発売中。

取材・文・写真/岩本和子

(Lmaga.jp)

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