京都に新小劇場がオープン 京都市長もエール

京都に小劇場「THEATRE E9 KYOTO」(京都市南区)が6月22日にオープン。当日は関係者を招いた開館イベントが開催され、館長で狂言師の茂山あきらが『三本柱』を上演した。

かつては「アトリエ劇研」「旧立誠小学校」など若手発表の場が多くあったものの、近年は閉館・休館が相次いだ京都の小劇場。そんな現状に危機感を募らせた茂山や「アトリエ劇研」の元ディレクター・あごうさとしらが中心となって、3年がかりでこの「TEATRE E9 KYOTO」をオープンさせた。

上演された記念すべき最初の演目は、『三本柱』。蔵建築用の柱を持ち帰ろうとする人たちの滑稽なやり取りが描かれ、厄払いの意味を持つ強い足踏みが入ることから、新築祝いで演じられる演目だ。茂山は、蔵の代わりに「THEATRE E9 KYOTO」とセリフを言い換えて客席を沸かせた。

上演後には劇場スタッフや劇団関係者があいさつ。初代芸術監督となったあごうが、「館長の『三本柱』と、多くのお客さまにご来場いただけたことで、ようやく劇場に命が宿りました。これから多彩な作品が上演されるので、たくさんの方に足を運んでいただきたいです」と意気込みを話した。

また京都市の門川大作市長も、「(劇場のある)東九条エリアを新たな文化芸術ゾーンにしていくなかで、E9はそのスタートとなります。ここからすべてが始まったと言われるようになれば」とエールを送った。同劇場の一般向けの初公演はあごうの新作舞台『触覚の宮殿』で、7月25日~29日に上演される。

取材・文・写真/吉永美和子

(Lmaga.jp)

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