「国立京都国際会館」をはじめ、大建築を斬新に切り取る写真展
女性誌「SAVVY」の絶景特集で渾身の風景写真を見せてくれる写真家・西岡潔が撮影した建築物の写真展が、「カロ ブックショップ アンド カフェ」(大阪市西区)で6月25日よりおこなわれる。
「別冊月刊ビル特薦いいビル 国立京都国際会館」の出版記念ともなる同展では、同誌の未掲載写真も含め、西岡の視点で撮影された今までの建築写真が披露される。京都の宝ヶ池に建つ「国立京都国際会館」(京都市左京区)は、建築家・大谷幸夫が設計した、60年代のモダニズム建築の傑作と言われる。家具のほとんどを手がけたのは、イサム・ノグチやブルーノ・タウトらとも親交の深かった剣持勇だ。
1966年に完成した、この斬新な建築が、数々の賞を受賞した世紀の大建築であることは実はあまり知られていないという。外観と内部をあわせ芸術空間ともいえるこの建築を、西岡があらゆる角度から撮影する。「高度成長期の時代だからこそ作れた建築であることは間違いなく、インテリアから細部に至るまで何ひとつ妥協なく作られていて、撮影していて圧倒された」と彼は話す。また著者である「BMC(ビルマニアカフェ)」のメンバーのひとり、高岡伸一さんとのトークイベントは7月6日に開催される(詳細は公式サイトにて)。開催期間は7月13日まで、料金は無料。
(Lmaga.jp)