大阪府・吉村洋文知事、表現の不自由展を強く批判「明らかに反日プロパガンダ」
大阪府の吉村洋文知事が7日、「大阪府庁」(大阪市中央区)で会見し、愛知県が主催する『あいちトリエンナーレ』の展示のひとつが3日に中止となった騒動について、「反日プロパガンダで辞職相当だ」と批判した。
『あいちトリエンナーレ』は愛知県で2010年から3年ごとに開催されている国際芸術祭。今年は8月1日に開幕したが、そのプログラムの一部である「表現の不自由展・その後」(芸術監督:津田大介)では、昭和天皇の写真を燃やす映像や慰安婦像の設置など、政治批判色が濃い内容になった。翌日からクレームが殺到。わずか3日で展示の中止が決定した。
この騒動を受けて吉村知事は、同展示の実行委員会会長が愛知県の大村秀章知事であることを指摘し、「公権力を行使した明らかな反日政治活動である展示。しかも公共の施設で愛知県知事が委員会長を務めている。こういった展示は学芸員の誰かが指摘するはず。それなのに開催に至ったということは、裏で大きな力がかかっている」と考察。
そして、一連の騒動を大阪府に置き換えた吉村知事は、「大阪府がおこなう芸術祭の委員会には、誰かしら府の人間が入り、必ずチェックする。公共の施設で税金も公務員も使うのだから、民間が私的にやる表現活動とはわけが違う」と、公共の場での表現活動について言及。
また、「特攻隊の写真の下に『間抜け日本人の墓』とか、昭和天皇の写真を焼く映像とか、明らかに反日プロパガンダ。こんな内容は開催前に絶対に気づく。わかっていて開催したのは公権力を行使しておこなわれたことで、辞職相当。しかも、3日目に知事は『公権力を行使して』止めさせた。それ自体どうなのか。知事は責任を取るべき」と強く批判した。
取材・写真/岡田由佳子
(Lmaga.jp)