ひとり５０００円を握りしめ、大阪の安飲みエリアを調査。堺東（大阪府堺市）、天下茶屋（大阪市西成区）、北加賀屋（大阪市住之江区）のガシ、ガチャ、ガヤスーパープライス＝ガガガＳＰ。いま「ガ」の付く街がおもしろい、と雑誌「ミーツ・リージョナル」で特集。ライターと編集担当が実際に飲んできた。

企画のなかでも、いちばん安く飲み上げた天下茶屋エリア（大阪市西成区）をご紹介。界隈はハッピーアワー（１９時頃までの１杯が格安）開催店舗が充実で、１杯１００円なんてのもザラだ。まずは餃子から攻める！

１　レモンサワーと生ビール、４杯飲んで１８２０円『餃子の酒場マイケル』

小ぶりな餃子はカリッとジューシー。別オーダーの生ピーマンにオンして肉味噌をつけていただけば、サッパリ味へとトランスフォーム。ハッピーアワーで爆安のジムビームハイボール（１５０円）との相性も抜群だ。１６時の開店から１９時までは餃子１４０円、肉豆腐もオーダー。

２　大びん１本開けて１５７０円『やなや』

駅前でバッタリ会った自称ユーチューバーの兄貴が激オシの角打ち。元・焼肉店というスタンディング酒場ゆえ肉メニューが豊富。ボリュームのあるハラミの鉄板焼きはビールが欲しくなる。和牛の脂身をポン酢でいただくトロあぶらや生セン、ポテサラやコロッケも注文。

３　ハイボール２杯注文して９３２円『酒解』

ミナミ界隈の飲み師からの激オシを受け３軒目にチョイスした立ち飲み酒場。ハッピーアワーでジムビームハイボールがなんと１００円。魚介がウリでアジの造り、鮎の塩焼きをオーダーしてもひとり５００円以内。安すぎ！

４　二階堂とデュワーズで１４５０円『スタンドメトロ』

駅裏におしゃれな隠れ家バルを発見。界隈の人気店「食堂メトロ」の姉妹店とのこと。市内でもめずらしいビール・エーデルピルスの生（５００円）は必飲。アテにはするめいかのわた焼きともめん塩豆腐を。

５　二階堂とチューハイで２３４０円『ニューうさぎ』

おなかも満たせる飲み屋でシメたい、と飲食歴５０年という女将さんが営むおばんざいスタンドへ。陽気な常連客にまじって実家感満載のスパサラや肉じゃがをチョイス。チジミやナムルなどの韓流アテも豊富。チューハイ１杯３００円。

結果、２人で合計８４５６円なり。「ハッピーアワーが安すぎる。１杯１００円なんて、飲み過ぎちゃうやろ～。なんなら、もう１軒行けちゃう」と編集担当。大阪随一の安飲みが叶うという天下茶屋の実力をまざまざと見せつけられたのだった。

出典：雑誌『Ｍｅｅｔｓ Ｒｅｇｉｏｎａｌ（ミーツ・リージョナル）』１０月号　写真／山元裕人

(Lmaga.jp)