大阪市の先進的モデル事業、ペットボトルをゴミから有価物へ
大阪市の松井一郎市長は19日、「大阪市役所」(大阪市北区)での定例会見で、「地域・事業者との連携による新たなペットボトル回収・リサイクルシステム」を全国に先駆けて実施することを発表した。
新たなプラスチックごみによる汚染ゼロを2050年までに目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が盛り込まれた「大阪宣言」を『G20大阪サミット』で採択した同市。今回の取り組みは、国の「プラスチック資源循環戦略」の実現に向けた「先進的モデル事業」に選ばれている。
その特徴は、地域と民間事業者が連携して使用済みペットボトルを回収し、徹底して分別することで、ゴミだったペットボトルをリサイクル可能な有価物として扱うことができること。松井市長は会見で、「管轄事業者との締結は、適正な対価を持って有償の売買契約をすることを条件にしている。大阪市内の全地域に広めていけるようにしたい」と明言した。
この「先進的モデル事業」は10月からの最初の1カ月は国と連携し、緑地域(鶴見区)と南市岡地域(港区)の2エリアで進められ、11月からは市の単独事業として本格実施していくという。
取材・写真/岡田由佳子
(Lmaga.jp)