EXITが「SDGs-1グランプリ」優勝、小学生審査員も大絶賛

国連が掲げた持続可能な開発目標「SDGs(エスディージーズ)」を笑いの力で分かりやすく伝える『SDGs花月~漫才・落語に新喜劇~』が、『京都国際映画祭』のひとつのプログラムとして「よしもと祇園花月」(京都市東山区)で18日におこなわれ、チャラ男漫才でおなじみのEXITが優勝を飾った。

第1部では、「SDGs」の世界を変えるための17の目標から2つをネタに盛り込んで面白さとメッセージ性を競う「SDGs-1グランプリ」がおこなわれ、EXIT、アキナ、笑福亭鶴笑、ゆりやんレトリィバァ、かまいたちの5組が即興でネタを披露。面白さと分かりやすさを競った。

優勝したのは、「SDGs」を「スーパーダメージジーンズ」と読んだEXIT。「飢餓をゼロにするため、お金を送ろう。質の高い教育のために、学校を建てよう。オレオレ詐欺でお金を集めて」と、パリピ漫才にテーマをしっかり盛り込んだネタで挑み、見事栄冠を勝ち取った。

客席から審査員に選ばれた小学3年生の男の子は、「僕はゆりやんにしようと思ったけど、(SDGsではなく)お笑いの方にずっと進んでた。EXITは社会的な方に進んだから」と、EXITを選んだ理由を説明。舞台にあがった1歳の赤ん坊も「いぐじっと」と支持し、場内は爆笑に。文句なしに優勝が決まった。

このしっかりした小学生の審査ぶりに上方落語界の大御所・桂文枝は、「これからは若い芸人だけじゃなくて、若い観客も育ってもらいたい。批評もしっかりしてる。この子は西梅田劇場にもよく行ってるそうで、お笑いをよく知っている。私はこの子をいちばん育てたい!」と大絶賛。

優勝候補だったキングオブコント王者・かまいたちは、ネタの最後に2テーマを強引に差し込む粗い漫才となり、文枝に「まぁ、ああいうやり方もあるんでしょうけど、かまいたちのようなベテランはちょっと」と苦言を呈される一幕も。これには山内も「今回のネタは濱家が作りました」と言い逃れするのが精一杯に。

この日の前説では、闇営業問題で謹慎処分を受けていたレイザーラモンHG、スリムクラブ、ガリットチュウ・福島、ムーディ勝山、ストロベリー・ディエゴが詐欺被害防止コントを披露。また、第2部では、川畑泰史、すっちー、酒井藍らが「SDGs」をテーマにした新喜劇で会場を盛り上げた。

(Lmaga.jp)

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