来秋の朝ドラは「半沢直樹」「家政夫のミタゾノ」の八津弘幸が脚本
2020年後期の連続テレビ小説が『おちょやん』に決定し、その脚本家に八津弘幸が発表。10月30日に大阪でおこなわれた会見で、心境を話した。
冒頭、「正直、今の心境としては『恐怖』。もう怖くてしょうがない。それは、すごい歴史のある朝ドラをやらせていただく、そのプレッシャー以外の何ものでもないんですけれども・・・」と打ち明けた八津。
「いろいろ話を聞くと、『誰これの脚本家さんは入院なさった』とか、『誰それさんは7キロ痩せたよ』などよく聞くんで・・・。痩せるのはいいかなと思ったんですけれども、いまはそのプレッシャーと戦う毎日」と冗談を交え話した。
池井戸潤原作の『半沢直樹』(2013年)、『下町ロケット』(2015年)、『陸王』(2017年・以上TBS)といった硬派なドラマから、『家政夫のミタゾノ』(2016年・テレビ朝日)などコメディ要素の多いドラマまで、さまざまな作品で脚本を手掛けてきた八津。
チーフプロデューサーの櫻井壮一さんは、「硬軟自在に、硬いものでも軟らかいものでも書ける方。僕らが思っているのとは違う構成力、面白さを持ってる」と評する。
その思惑通り、当初八津は「どうせだから全130話くらいを1日の話にしませんか?とか、じゃあ舞台を2050年の未来都市にしませんか?」と提案したという。
櫻井さんは、「ま、一応考えましたけどね。冗談です」と一蹴。八津は、「朝ドラ60年の歴史の前にもろくも打ち砕かれてですね(笑)。最終的に王道中の王道に落ち着くわけなんです」と、本作の執筆を始めたという。
「少しずつ書き始めて思うことは、本当に王道で良かった、朝ドラはこうでなくちゃなって・・・。そんななかでも僕なりの遊び心を加えて、これまでとは違う、良い意味で進化する朝ドラをみなさんにお届けできたら」と意気込みを語った。
(Lmaga.jp)