宅間孝行が期待「自由な田中美佐子を飯豊まりえがコントロール」

2012年に解散した劇団・東京セレソンデラックスの代表作『流れ星』が、主宰の宅間孝行によるタクフェスで10年ぶりの再々演。12月のツアー最終地となる大阪市で11月1日に取材会がおこなわれ、本作が舞台初挑戦の飯豊まりえと作・演出の宅間が本公演について語った。

突然の夫の死に直面し、遺された妻・夏子を演じるのは田中美佐子。彼女の前に現われた魔法使いだと称すマリー(飯豊まりえ)に「あの頃に戻りたい」と願った夏子は、マリーとともに1970年の高度経済成長に沸く日本へとタイムスリップする・・・という物語だ。

この再々演は、「自由な田中美佐子をいかに飯豊まりえがコントロールしているか。そこが今回の見どころ」と宅間。キャラ立ちした役柄が多いなか、マリーは物語を進める上で重要な役どころだが、「マリーでこけたら、この芝居は終わるといっても過言ではないのですが、稽古を重ねるごとに期待を超える結果を出してくれた」と飯豊を絶賛した。

本公演で夏子の夫役・星野健作を務める宅間。「年齢的にも僕がこの役をやるのは今回が最後。決定版としてお送りしたい」と意気込んだ。大阪はツアー最終地。タクフェス恒例となる終演後のダンスタイムには、「飯豊まりえの歌もあるかも?」と期待をあおった。

出演はほかに、富田翔や三津谷亮ら舞台や映像で活躍する若手俳優に加え、ダンカン、Wキャストでタンポポ・河村エミコとニッチェ・近藤くみこが登場する。大阪公演は、12月4日から8日まで「梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ」(大阪市北区)にて。チケットは7900円で発売中。

取材・文・写真/岩本

(Lmaga.jp)

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