世界的ダンスパフォーマンスグループ・s**tkingz、クリスマスライブで目指すは「踊る新喜劇」

アメリカ最大のダンスコンテストで2年連続優勝した経歴を持ち、世界各国からオファーが殺到し続けている4人組ダンスパフォーマンスグループ・s**t kingz(シットキングス)。これまでAAAや三浦大知、Kis-My-Ft2、東方神起ら200曲以上の振付を?がけ、『関ジャム』(テレビ朝日系)など音楽番組ではダンスの楽しさを伝えてきた。そんな彼らが「踊りまくり」と豪語するダンスライブ『メリーオドリマX’mas』を、12月17日から大阪・東京で開催する。ダンスをどう見て、どう楽しめばいいのか。彼らに教えてもらった。

写真/木村華子

「ライブで音楽に合わせて手を振るのもダンス」(Oguri)

──近年はYouTubeやTikTokなどでダンス動画を見る機会が増えたり、中学校の必修科目になったりとダンスとの距離は以前より近くなったように思うんですが、やっぱり生で「ダンスを見る」ということには慣れていないと感じるんです。敷居が高いというか・・・

shoji「そうなんです。『音楽』は頻繁にライブがあって、そのなかでアーティストの方々が聴き方や見方をちゃんと提案できてると思うんですよね。でもダンスは『どういう風に見て楽しめばいいのか』ということを、踊る側が今まであんまり提案してこれてなかったというか」

──ダンスは公演や舞台となると、座って静かに見る、というイメージがあります。

shoji「ですよね。なので今回、『この曲をお客さんは立って見るのと座って見るの、どっちが楽しいんだろう』みたいなことを1曲1曲みんなで話し合って、悩みながら手探りで作ってます。僕たちにとっても、『見る音楽』という意味でのダンスパフォーマンスを初めて提案するライブになるんじゃないかな」

Oguri「一緒に楽しむっていう感覚で気軽に見に来てほしいですね。舞台は作り込んだものを見てもらう感じですけど、ダンスライブに関しては、作り込みが8割だとしたら残りの2割はお客さんがいて成り立つ。コミュニケーションを取りながら、同じ空間で同じ音楽、ダンスを楽しむ。そういう風にできたらめちゃくちゃ楽しいと思うんです」

──じゃあ、声を出したり、立ち上がって手拍子とかしても良いんですか?

kazuki「もちろん! 気づいたら体が揺れちゃってた、みたいなのがあったらいいなって」

NOPPO「もしかしたら着替えを用意してきたほうがいいかもしれない(笑)」

Oguri「大丈夫です。着替えとかはグッズがあるんで・・・」

shoji「さすがだな~(笑)」

──客側が汗をかくくらい体が動くライブですか! でもやっぱり「ダンスを見る」ってなると少しかしこまっちゃいそうで・・・。

shoji「みなさん目で必死に僕たちの動きを追うので、気づいたら体が固まっちゃってるんだと思うんですけど、今回は、じっくり見てもらうシーンもあれば、一緒に踊れるシーンもある。それこそ音楽ライブでアーティストと一緒に手を振るだけで、急に一体感が生まれたりするじゃないですか。あれも僕たちはダンスだと思ってる。一緒に何かをすることで距離が縮まる、そういう空間を大事にしたいと思っています」

「いろんなダンスの壁を取り払っていきたいなと思う」(shoji)

──手を振るというあの動きも、ダンスなんですね。

kazuki「曲に乗って体を動かしたらもうダンスですから。ダンスは昔から溢れてるんですよね」

Oguri「人間は、音に対して体を動かして発散したいっていう気持ちがあると思うんです。でもそれが『ダンス』という言葉になると急に難しく感じてしまう。体を揺らすだけでもダンスになる。その概念がもっと、身近になったらいいなと思うんです」

shoji「多分日本って、盆踊りなど『一緒に踊る』ということに対しては、すごく寛容だと思うんですよ。だから簡単な振付だとみんな喜んで一緒にやってくれる。でも、急に海外からストリートダンスが入ってきて、ステージで『かっこいいだろ』って踊るのを見て、『これは見るものなんだ』って壁ができちゃったんだと思うんですよね」

──なるほど。

shoji「なので僕らは『かっこいいだろ』というのもあるんですけど、みんなで何も気にせずめちゃくちゃでいいから、『踊ってて楽しいよね』みたいな空間を作りたい。そういう意味でいろんなダンスの壁を取り払っていきたいなという思いはありますね」

──体を揺らしたり、手拍子したり、声を出したり。

shoji「でも関西での公演は、ツッコミが起きたりするんでおもしろいんですよ!」

──え、そうなんですか?

Oguri「1列目のお客さんとか普通に話しかけてきたりしますよ(笑)。なんでやねんとか言われるよね」

shoji「本当に良いなと思いますね。これまで舞台なのにそういったコミュニケーションが取れてたので、ライブになったらどうなるんだろうって、すごく楽しみ」

NOPPO「しゃべって爆笑してツッコむみたいな。新喜劇みたいな感じだよね」

shoji「ほんとに! シットキングスもそういう意味で『踊る新喜劇』みたいになりたいですね」

──「踊る新喜劇」、いいですね。なんだか一気に親しみやすくなりました。今回のライブはクリスマスがテーマですよね。

NOPPO「クリスマスの曲で踊りたいよねというところから始まったライブなので、そういうところもちゃんとありつつ、芝居だったり本当にいろんな要素が入ってるので、楽しいと思います。あのワクワクする気持ちをみなさんと堪能したい」

shoji「激しいもの、楽しいもの、セクシーなもの、シットキングスのダンスがAからZまで見られると思います。これまでいろんなアーティストの振付や演出をさせてもらって、10何年かけていろんなところから吸収したものがすべてギュッと集約された、今のシットキングスじゃないと見られないライブになるんじゃないかな。初めての人も絶対に楽しませます!」

大阪公演は12月17日・18日、「クールジャパンパーク大阪 WWホール」(大阪市中央区)で開催。料金は7300円(全席指定・4歳以上チケット必要、3歳以下入場不可)。全公演ソールドアウトしたため、機材席開放によるチケット追加販売中。

(Lmaga.jp)

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