奈良移住を決意した元グラビアアイドル、その意外な理由とは?
東京でのグラビア活動に終止符を打ち、奈良に移住した水本彩奈さん。そのきっかけとなったのは、ずばり「鹿がかわいすぎる!」というもの。鹿に魅せられ、縁もゆかりもない土地への移住を決意した彼女に話を訊いた。
「上京した最初の頃はレースクイーンのお仕事をしていて、その後フリーになってグラビアや撮影の企画をしてたんです。で、30歳のタイミングで奈良に移住しようと。2018年の11月に住民票を移して、完全に引っ越したのは今年の5月ですね」と、まさに退路を断っての決断だ。
その大きなきっかけとなったのは、「インスタで子鹿の写真を見て、奈良に行きたい! と思って。で、奈良に来たとき、泊まったホテルにあった鹿の写真家・佐藤和斗さんの作品集を見て、『あぁ、奈良公園と鹿って、こんなに表情が豊かなんだ』と。『鹿を1年間通して撮りたい』と思ったんです」と水本さんは語る。
「それまで鹿も奈良も意識したことなかった」と苦笑いする水本さん。だが、なぜそこまで鹿に魅了されたのか。「なにがかわいいって、耳なんです。これは、奈良公園に来てなかったら気づかなかった。最初はツノのイメージが強かったんですけど、実際に見ると、耳が圧倒的なんです。ほら、どんぎつねの吉岡里帆さんもキツネ耳でさらにキュートさがアップしてるじゃないですか」と、その言葉にも力が入る。
そんなことから、「けものん」という屋号のもと、鹿のカチューシャ屋さんに転身を遂げた水本さん。現在、ハンドメイドの「鹿のカチューシャ」(3000円)を制作・販売している。「自分が着けてテンションが上がる、イコール『イケる!』って」と確信するも、その思いは見事に外れてしまう。「最初は、もっと幅広い層が受け入れてくれると思ったんですよ。観光地だから、ディズニーランドみたいになるはずだって」と、ミッキー耳カチューシャの奈良公園版になると思っていたが、どうやら違ったようだ。
「やっぱり男性は恥ずかしいって。あぁ、これがディズニーやUSJとの違い」と苦笑いする水本さん。しかし、20代のインスタ女子からの評判は上々で、鹿のカチューシャを着けたモデルが投稿し、そのかわいさからフォロワーが続々購入していくんだそうだ。最近は、ツノが取り外しできる子ども向けの「子鹿ヘアバンド」(2000円)も発売するまでに。同商品は「けものん」公式サイト、奈良公園近辺では「小動物カフェはなはな」で購入できる。
奈良に移住して約半年。もはやその原動力は「かわいい」だけでは終わらない。「奈良公園は今、ゴミ問題に悩まされているんです。だからショップ袋を改良して、ゴミを持ち運びできるようにしようかと考えています。鹿の目線になって歩こう、が『けものん』のコンセプトだから、そういう問題にも気づいて欲しいなって」という。ちなみに、カチューシャの売り上げの一部も「奈良の鹿愛護会」に寄付し、ケガした鹿の手当や保護にひと役買っている。
縁もゆかりもなかった奈良だが、今ではすっかり地元にもなじんできたようで、「ご近所さんと、物々交換とかしてますもん。そのうち畑とかもやりそうです。ひょっとしたら私、農家の人と結婚するかも(笑)。こうなったら、奈良に骨を埋めるつもりです。奈良を盛り上げたい」という水本さん。12月1日には、JR奈良駅でおこなわれる作り手が発信するマーケット『奈良ノ空カラ』に出店する。
(Lmaga.jp)
関連ニュース
編集者のオススメ記事
関西最新ニュース
もっとみる森山直太朗、公演数107本のツアーが映画化…そこで直面した父親の死「父への曲が、自身の終わりと始まりになった」
下野紘が案内役「おばけ」迫力映像とゲームが楽める万博ガスパビリオン…ユニバみたいなキャラクターカチューシャも登場
『名月余情』はイベント突発コピー本の元祖? 蔦重の人心掌握術が生んだ、「三度」美味しい本が爆誕【べらぼう】
板垣李光人「頭を使わず心だけを動かして」…主演ドラマへの思い「芝居をするうえで幸せ」
Hey!Say!JUMP中島裕翔が来阪、共演・板垣李光人を絶賛「こんな人いるんだ」…役作りへの苦悩も明かす
村上信五、テレビ大阪でMC初挑戦「横山からよう聞いてる」…八光と大阪・堺&都島を街ブラロケ
からあげ専門店「からやま」で7日間の感謝祭、定食4品が150円引きに
「名探偵コナンミルキー」など、不二家コラボ菓子が誕生