人気絵本「ねないこだれだ」も、梅田でせなけいこ展
1969年の登場以来、子どもたちに長く読み継がれている絵本『ねないこだれだ』(福音館書店)。その誕生50周年を記念して、作者・せなけいこの展覧会が「阪急うめだ本店」(大阪市北区)で12月18日から開催される。
1931年東京生まれのせなは、童画家・武井武雄に師事して絵を学び、1969年『いやだいやだの絵本』4冊シリーズで絵本作家としてデビュー。おばけや妖怪、うさぎなどをモチーフに、貼り絵の手法を用いて生み出されたシンプルながらも独創的な絵本は、世代を超えて多くの親子に愛されている。
同展では、『ねないこだれだ』をはじめとする『いやだいやだの絵本』シリーズ4作と、『あーんあんの絵本』シリーズ4作の全ページ分の原画が登場。子どもや動物の表情、背景の表現など、貼り絵独特の質感が味わえる。また、作者本人が手作りした貴重なダミー本も初公開。
さらに、絵本作家としてデビューするまでに手がけていた雑誌・書籍のイラストや紙芝居、フィルムに光を当てて投影する「幻燈」などの作品が、これまであまり知られていなかった資料とともに展示され、デビュー前の歩みが分かるようになっている。
また、ポストカード(全36種・各143円)や2020年カレンダー(1320円)、グラス(1650円)など、展覧会オリジナルグッズのほか、おばけ焼印が入った「おばけの食パン」(778円、料金は全て税込み)も期間限定で販売される。2020年1月6日まで、会場は9階の「阪急うめだギャラリー」。入場料金は当日一般800円ほか。
(Lmaga.jp)