吉野彰さんに感動大阪大賞「万博に協力したい」
ノーベル化学賞を受賞した旭化成名誉フェローの吉野彰さんが、大阪府から『感動大阪大賞』を受賞。「大阪府庁」(大阪市北区)で1月8日に贈呈式がおこなわれた。
大阪府吹田市出身の吉野さんは、大阪府立北野高校を卒業後、京都大学で修士課程を修了。現在は、「技術研究組合リチウムイオン電池材料評価研究センター」(大阪府池田市)の理事長として活躍している。
今回のノーベル賞授賞理由のひとつは、リチウムイオン電池の発明がモバイルIT社会の実現に大きく貢献したこと。さらに、今後の環境問題に対して大きな役割を果たすことも期待されている。
受賞に際して、「大阪の人たちに喜びや励みを与えていただけた。ありがとうございます。リチウムイオン電池は環境問題に対して大きな役割を果たす」と笑顔を見せた吉野さん。
「リチウムイオン電池は、環境問題に対しては現在進行形であり未来形。2025年は環境問題に対して一縷の道筋が見えてくる。1995年のIT革命からちょうど30年、次の革命が動き出すとき」と説明した。
そして、「『大阪・関西万博』は世界に対し、『こういう道筋でこういう未来を作り上げていく』とメッセージを発信する非常に重要な責務を負っている。微力であるが、私としてアドバイスできることはできる限りご協力したい」と、大阪にエールを送った。
取材・文・写真/岡田由佳子
(Lmaga.jp)
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