大阪中之島美術館、府保管10億円の美術品も活用へ意欲
大阪市は、2021年度に開館予定の「大阪中之島美術館」の運営委託先として、「朝日ビルディング」と優先的に交渉することを発表。2月6日に実施された定例会見で松井一郎市長は、大阪府が保管する美術品の活用についても意欲を見せた。
今回、全国で初めて美術館に導入された「コンセッション方式」により、運営委託先を募集した大阪市。公共施設の運営権を民間事業者に設定して事業をおこなう方式で、「朝日ビルディング」からは、話題性のあるイベントやカフェなど高い集客力や利用者サービスに優れた提案がおこなわれている。
松井市長は、「民間ならではのノウハウを活かし、大きく発展する新しい大阪のシンボルを目指す。事業者へは料金収入を含めた経営全般を任せることにより、インセンティブ(動機付け)が働き、より質の高いサービス、集客につながる効果的な情報発信を期待している」と話す。
また、大阪府の倉庫に保管される約7900点、約10億円分の美術品については、「大勢の人に見てもらわないともったいない。美術品に関してはどういうものが値打ちあるかわからないが、うまく活用できることがあればやってもらいたい」と、松井市長が活用への意欲を見せた。
取材・文/岡田由佳子
(Lmaga.jp)