Sundayカミデが考える、ミュージシャンが今すべきこと「育ててくれた場所のために行動」
新型コロナウイルスの感染拡大により、音楽業界も多くのミュージシャンのライブやプロモーションが中止となっている。この春にソロとしてメジャーデビューを飾った大阪出身のアーティスト・Sundayカミデもその影響を受けたひとりだ。
5月に実施されるはずだったメジャーリリースイベントは延期。さらに主催をつとめる『Love sofa』の20周年を記念した東京、大阪公演はどちらも中止に。大阪公演を予定していた4月19日は『ON LINE Love sofa』に変更し、Sundayカミデと出演予定だったアーティストをそれぞれの場所で繋ぎ配信されることとなった。
Sundayカミデは新型コロナで公演中止・延期となったことについて残念だとしながらも、一方で「アンダーグラウンドな音楽シーンに関して言えば、誰もがポピュラリティ(大衆性)をつかむチャンスでもあると考えています」と、前向きな気持ちを持っているという。
特に興味を持ったのは、人気ミュージシャン・星野源の活動だ。4月2日に星野は自身のインスタグラムで『うちで踊ろう』という曲を発表。ギターでの弾き語り動画とともに「この動画に楽器の伴奏やコーラスやダンスを重ねてくれないか」とメッセージを投稿すると、多くの人たちがコラボ動画をSNSにアップして社会現象となった。
「星野源さんのあの動画は本当に素晴らしい。ミュージシャンのすごさが分かりやすく伝わりましたよね。アーティスティックであるというのは、星野源さんのような行動だと思いました」と感銘を受けたという。
Sundayカミデは4月10日、自身のツイッターにて「僕にとってのクリエイトはCONPASSをなんとかする事だ」と投稿。彼にとって大阪のライブハウス「心斎橋CONPASS」は、『Love sofa』の拠点などで絆が深い場所だ。
ライブハウスは政府からの休業要請により営業を休止しており、その結果、経営難で閉店した店舗もある。Sundayカミデはそういった現状を鑑みて、同所のバックアップを積極的におこなっていくという(4月15日にはCONPASS存続のためのクラウドファンディングが実施された)。
「アーティストには、自分を育ててくれたライブハウスが必ずある。本当は全部救いたいけど、それはできない。だったら今もっとも大事にするべきなのは、関係が深いところに照準をあわせて行動を起こすこと。僕の場合は、自分を育ててくれたCONPASSを支えたい。この状況のなかでアーティストがクリエイトすべきなのは、もちろん音楽と、そして失くなりそうになっているものを作り直す活動ではないでしょうか」と、今後の自身の動きについて力強く語った。
取材・文/田辺ユウキ
(Lmaga.jp)
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