新型コロナ対策の補正予算案を発表、奈良県知事「県民、事業者、県が一丸となって打ち勝つ」
4月23日の定例記者会見で、奈良県は、総額109億8800万円という規模で新型コロナウイルス対策における一般会計補正予算案を4月の臨時県議会に提出すると発表した。
奈良県の荒井正吾知事は、県民に向けて「歴史的に経験したことのない困難に直面しています。見えない敵との闘いなので、県民の皆さん、事業者の皆さんと県が一丸となって連携し、絶対に打ち勝ちたいと思います」とメッセージを発信。
大都市への往来を避け、外出自粛の取り組みへの後押しをするため、奈良県は、23日から5月6日まで、県内の遊興施設などに対し「休業要請」を開始した。休業要請に協力した中小企業に20万円、個人事業主に10万円の協力金(補正予算18億3千万円)を給付し、滋賀県などの近隣県と力を合わせ、地域で封じ込めをおこなうという。
さらに、他府県から奈良の施設を訪れる越境者に対し、県民から懸念の声が上がっていたことを受け、「県営駐車場の利用休止」(4月25日~5月6日予定)をおこない、ゴールデンウィーク中の県外との往来を極力抑制する。県立学校の休校(在宅での教育)も5月末まで延長。
荒井知事は「自粛の緊張感は高まってきている。それには感謝している」と述べ、外出自粛中の県民に向け、「健康維持や県の魅力を再発見するテレビ番組を放映する予定です」と語った。プロバスケットボールチーム「バンビシャス奈良」の選手などに出演依頼を交渉しているという(詳細は今後発表予定)。
また、スーパーなど生活必需品の買い物には、「混雑時を避ける」「多人数で行かない」「間隔を開けてレジに並ぶ」よう県民と事業者に呼びかけた。
取材・写真/いずみゆか
(Lmaga.jp)