1割の入場制限で貸切状態、3カ月ぶりのキッザニア甲子園
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため臨時休館していた「キッザニア甲子園」(兵庫県西宮市)が、6月1日に営業を再開。従来の約1割程度に入場者が制限されほぼ貸し切り状態となった館内で、子どもたちはパビリオンを楽しんだ。
楽しみながら職業・社会体験ができる子ども向けの同施設は、3月2日から3カ月に及ぶ長期の臨時休業をとったが、この日、感染防止対策を徹底して営業再開。
チケット売り場での体温検査から始まり、靴底の抗菌マット、随所に大きな空気清浄機も設置され、各パビリオンもソーシャルディスタンスが取れるよう定員も半分以下に制限するなど細かな感染防止策が講じられた上での再開となった。
この日、大阪市から友人親子と訪れた川浦さん親子は、「キッザニアに行けることを伝えたら、子どもたちも大喜びでした。いつも、日曜日に来ていたときはすごい人で、パビリオンを回るのも順番待ちでした。今日は空いてるので、いろいろな体験がゆっくりできて大満足です」と笑顔。
パン職人のアクティビティを終えた娘さんたちも、「とっても楽しかった。クロワッサンがすごくいい匂い。ほら、嗅いでみて」と自分の作ったパンを自慢げに見せてくれた。
無事にオープンを迎えた同施設の岡崎睦弘事業部長は、「早くオープンして欲しいという声があり、今日オープンできてひと安心している。しかし、お客さまとスタッフから感染者を絶対に出さないことが最優先。1割の入場者数は企業としては厳しいが、休業状態から再開させ感染者を絶対出さないことを重視した」と語った。
7月までは1部(朝9時から昼3時)のみで、8月からは9時から夕方5時までを時間で区切り、人数制限をかけた状態で営業する予定。今後について岡崎事業部長は、「8月以降については決まっていないが、コロナの状況を見ながら慎重に判断していきたい」と語った。
取材・文・写真/岡田由佳子
(Lmaga.jp)