外出自粛や緊急事態宣言の解除など、生活スタイルの変化でストレスを感じやすい今日この頃。そこで、ＳＮＳでたびたび話題となる通販会社「フェリシモ」（本社：神戸市中央区）の雑貨ブランド「ＹＯＵ＋ＭＯＲＥ！（ユーモア）」を電話で直撃。

ひだや貝柱まで再現した牡蠣のクッションや、麺を持ち上げた瞬間をあらわしたタオルなど、もはや実用的なのかどうか疑問だが、再現度をひたすら追求したグッズを数多く展開している同社。

最近では「おうち時間」増加の影響により、衣類やファッション雑貨に比べ、生活雑貨の売り上げが伸びているんだとか。そこで、コロナ疲れにぴったりな「クスッと笑える癒やし」グッズを、生活雑貨事業部の楢崎友里さんらの「どんなところを追求したのか？」など製作秘話とともに紹介します。

【ひたすらかわいい！部門】

・おがくずに埋もれて眠るハムスターのハンカチ（１３２０円）

おがくずに包まれて、すやすや眠るハムスターがハンカチに。 おがくず感のある毛足の長い生地は、ふわふわのマイクロファイバー素材で吸水性も抜群。

１番のこだわりは、「おがくずカラーのハンカチの色です。ハムスターがかわいく見え、さらに汚れが目立ちにくく、大人でも持ちやすいカラーにできるよう、生地を染めてカラーサンプルをたくさん作りました！」と、担当した生活雑貨事業部の川合由花さん。

・フローリングが氷上になる！？ ペンギンスルスルー（３６３０円）

南極に住むアデリーペンギンが、掃除のお手伝いをしてくれるフローリングワイパーカバー。ワイパーをかけると、スイスイ～っとおなか滑りしているようになり、掃除中の人々を和ませるためだけに誕生したという。

きっかけは「ペンギンがおなか滑りしている様子を何か商品で再現できないかなと考えたときに、フローリングワイパーに乗せるカバーを思いつきました」と楢崎さん。「これってつけてて意味ある？と言われれば、ないですが、お子さんが率先してお掃除してくれるようになった、などのうれしいお声をいただいています」。

【リアルなコラボ部門】

・アザラシユキちゃん＆アラレちゃんのもっちりビッグクッション（各６８２０円）

おまんじゅうみたいに丸すぎて有名になった、大阪「海遊館」の人気者・ワモンアザラシのユキちゃん＆アラレちゃんが、もっちもちのクッションに。飼育員さんに特徴を聞きながら、からだの模様や脚・しっぽなどの特徴をリアルに再現。

・本物そっくりなもふもふキーウィぬいぐるみ（２４２０円）

国内で唯一キーウィを飼育している大阪「天王寺動物園」とのコラボ。ずんぐりとした丸い姿や小さな耳、立派なヒゲなど、飼育員さんが監修し、本物そっくり。フルーツキャップに収まるミニマスコット（９９０円）も。

動物園や水族館とのコラボも多い同社。楢崎さんは「『自分だったらこんなグッズが欲しいな』と思うことを詰め込んで作っています。飼育員さんならではのマニアックな監修を聞きながら、しっぽの裏側や模様など細部まで再現にこだわった商品を作れるので、勉強にもなるしとっても楽しい」とコメント。

【思わずクスッと笑ってしまう部門】

・なぜかかわいい もっちりクッション抱っこ牡蠣（３０８０円）

しもぶくれのぷっくり感、フリフリのひだ、貝柱のアップリケ･･･どこからどう見ても牡蠣なのに、クッションになるとなぜかかわいい。腕に収まるサイズで抱き心地は最高なのだとか。

・食欲そそる麺タオル（１７０５円）

箸で麺を持ち上げるあの幸せな瞬間を、何度でも味わえるタオル。麺部分はタオルハンガーや首に掛けやすい形状というこだわりも。麺（めん）だけに、素材は綿１００％。

・雪の宿パジャマ〈レディース〉（６０５０円）

人気のお菓子「雪の宿」をドット柄として大胆にあしらった総柄パジャマ。胸ポケットには、雪の宿がいつ食べたくなってもいいように、個包装が１袋入る親切な設計となっている。

１番用途が謎なグッズたち。楢崎さんは「自分ではまじめに作っているつもりなのですが、食品をモチーフにすると『なにこの商品！？』と話題になることが多いですね･･･。なかでも『もっちりクッション抱っこ牡蠣』は特に話題になりよく売れた商品で、牡蠣人気もとうとうここまできたか、と驚きました」と振りかえる。

担当者の愛とこだわりが詰まった癒やしグッズ。各商品の販売状況は公式サイトでご確認を（３０００円以上の購入で送料無料）。

取材・文／塩屋薫

(Lmaga.jp)