夏前の熱中症予防を呼びかけ、吉村知事「適宜マスク外して」
大阪府の吉村洋文知事は6月10日、「大阪府庁」(大阪市中央区)で定例会見を実施。熱中症にかかる人が急増する7月を前に「新型コロナウイルス感染症でマスク着用が必要だが、屋外や人との距離が保てる場合はマスクを外すなど、体温調節に気を付けてほしい」と注意を呼び掛けた。
府では、2019年に熱中症で5182人の人が救急車で搬送。6月には283人だったのが、7月は1172人と前月比4倍になり、8月にはさらにその倍の2724人と集中して多くなった。
全体のうち、約半数が65歳以上の高齢者で、場所は住居敷地内が最多。今年はマスクの着用によって、さらに熱中症リスクが高いと考えられ、大阪府ではクーラーの積極的な利用、暑さを知らせる情報の活用、暑さに強い体づくりの3つの周知啓発に取り組む。
この日、府が公表したコロナ対策下における熱中症予防のポイントは(1)冷暖時でも換気を確保する、(2)適宣マスクを外す、(3)こまめに水分補給、(4)日ごろから健康管理、(5)暑さに備えた体作り、の5点。
吉村知事は、「熱中症といえば外でなると思われがちだが、実は住居のなかでなることが多い。クーラーをつけて換気すると暑くなるが、26度設定にするなどして対応してほしい。特に高齢者や子ども、障がい者はリスクが高く、周囲からも声掛けし、熱中症を防いでほしい」と呼び掛けた。
取材・文・写真/岡田由佳子
(Lmaga.jp)