バブル時代の「高級過ぎるホテル」で、ゴージャス感を気軽に…

和歌山県のリゾート地・南紀白浜に建つ、まるでヨーロッパの古城のような外観が目を引く「ホテル川久」(和歌山県西牟婁郡)。建物そのものが巨大な美術品と言われるこのホテルに7月1日、「川久ミュージアム」がオープンする。

宿泊者はエントランスからその豪華絢爛さに圧倒されるという同施設。1本1億円の大理石の柱が26本など、SNSでは「ロビーから異空間」「すさまじい豪華さ」の声もあり、人気ドラマ『花のち晴れ』(2018)のロケ地としても話題に。

1989年から2年間を費やし、総工費400憶、延床面積2万6千平米の会員制ホテルとして誕生。イタリア職人によるローマンモザイクタイルの床、フランスの人間国宝による金箔ドーム天井、中国の紫禁城のみに使用されていた瑠璃瓦など、まさにバブル期ならではの贅沢ぶり。

世界中の匠の技を融合させた夢の城は、優れた建築作品として「村野藤吾賞」を受賞するなど高評価されてきた。

現在は一般のホテルとして「カラカミ観光」(本社:札幌市南区)が運営をおこない、建設から30年を機に、私設美術館としても本格始動。見どころは、創業当時からオーナーが世界中で買い付けてきた美術コレクションで、インテリア、骨董、絵画など数百点に及ぶという。

館内には、中国清代前期の七宝焼きや陶器ほか、ダリ、シャガール、横山大観など、名画家たちの作品が展示されるほか、イギリスの環境彫刻家・バリー・フラナガンによる世界最大級のうさぎのブロンズ像、陶芸家・加藤元男による陶製の巣箱など、建築の一部になっているアートにも注目だ。

開館は10時半~18時。料金は一般1000円、大高生800円、中学生以下は無料。

文/塩屋薫

(Lmaga.jp)

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