淡路島西海岸のシアターレストランで、開運の舞台が再演スタート
ハローキティの3Dホログラムやプロジェクションマッピングなど、メディアアートを駆使したシアターレストラン「HELLO KITTY SHOW BOX」(兵庫県淡路市)。
自粛のため休館していた同館が5月23日から営業を再開。関西では無観客スタイルの劇場が多いなか、感染予防対策のもと、いち早く観客入りでの舞台『淡路七福神録』を6月6日からスタートした。
コロナウイルス感染予防対策として、客席を169席から約50席に。会場はすべての窓を開け、入場時の検温、手指消毒なども実施している。
全国に先駆けスタートしたのは、特別公演「淡路七福神録」。昨年、10月から約1カ月の公演で惜しまれながら幕を下ろし、今年2カ月のロングランで再演が実現した縁起の良い演目だ。巨大LEDパネルによる大迫力の映像とともに、淡路島の国生み神話、島内の七福霊場巡りを題材に、七福神をテーマにしたオリジナルストーリーが繰り広げられる。
脚本・作詞・演出・振付を手がけるのは、宝塚歌劇団57期生首席にして、多くの話題作を手がける謝 珠栄。主演は、元劇団四季で「ライオンキング」のシンバ役などで知られる、友石竜也さんが務める。当初4月の公演予定からコロナ渦で延期が続くなか、再演を信じて、自主レッスンを続けてきた。初日を前に、キャスト全員での舞台稽古は2回のみというが、驚きの完成度だ。
「窓から光と潮風が入る吹き抜けの空間は、明るく、開放感があって、お客さまの顔もよく見える、ほかにない劇場です。まだ再開できない劇場が多いなか、満席でなくとも、今まで以上に喜びと感謝を込めて、ステージから海を渡る遠くの船まで、声を届ける気持ちで演じています」と友石さん。新型コロナの収束を願うセリフや、キャスト全員がほぼ舞台上にいるダイナミックな演出など、再演ならではの見どころも満載だ。
さらに後半は、昨年12月から始まった『ハローキティグリーティングショー』として、ステージ衣装をまとったハローキティが登場。愛らしいライブパフォーマンスや、一緒に撮影できるグリーティングで盛り上げてくれる。体にやさしいヴィーガン料理&スイーツもお楽しみのひとつ。料金は『淡路七福神録』と『ハローキティグリーティングショー』が楽しめるランチ6800円(金~月曜で7月31日まで開催)、『ハローキティグリーティングショー』のみのカフェ2500円~(土・日曜開催)。併設のショップでは、オリジナルグッズも販売される。
取材/みやけなお
(Lmaga.jp)