マイトングで一方通行、新しいビアガーデンの姿とは
新型コロナウイルスが懸念されるなか、感染の拡大防止策を施してビアガーデンも次々とスタート。新しいビアガーデンの姿とはどのようなものだろう。
ビアガーデンの醍醐味はやはり、食べ飲み放題。しかし、不特定多数が自由に食事を取り分ける形式を敬遠し、オーダーバイキングやセットメニューへ移行する店が多いのが実情だ。
そんななか、大阪・本町の高層ビル28階にある「クロステラス」(大阪市西区)では、これまでどおりの食べ飲み放題でビアガーデンを実施。その感染防止策は徹底したものだ。
まず料理ブースは、「対面交差による飛沫感染を防止するために」と、一方通行での利用に制限。ブースに入るにはマスク着用が必須なうえ、使い捨てのビニール手袋が配布される。
さらにトングは、消毒済みマイトング(1周ごとに取り替え)。すべての料理を同じトングで盛り付けることになるが、これだと他人が触れたモノに接することがほぼない。
このほか飲食エリアはオープンテラスなうえ、座席の配置は間隔を開けることで3密を回避。また、従業員の勤務前検温や、消毒用アルコールを店内に設置するなどは当然のようにおこなっているという。
夕焼けや夜景の美しい高層階からの眺めが魅力の同店。担当者は、「ギリギリまで悩みましたが、お客さまよりご要望が多かったので」と今年度の開催に踏み切ったという。
暑い夏を乗り切るためにも、需要の多いビアガーデン。ここでもアフターコロナにおける新しいスタイルが模索されている。
『天空のビアテラス』は、夕方5時半から夜9時半まで3700円(完全予約制)。9月30日までの営業。
(Lmaga.jp)