礼真琴率いる新時代の星組が凝縮、待望の東京公演を中継
宝塚歌劇団の星組トップスターに就任した礼 真琴(れいまこと)と、舞空 瞳(まいそらひとみ)のトップコンビお披露目『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』『Ray -星の光線-』の東京公演がいよいよ7月31日に開幕。8月1日公演の全編ライブ配信、9月20日千秋楽の映画館生中継や全編ライブ配信が決定した。
ハスキーな声を活かした抜群の歌唱力や、高い身体能力が冴えるダンスなどで下級生のときから注目を集めてきた礼 真琴と、実力派の可憐な娘役・舞空 瞳。2月7日に「宝塚大劇場」でお披露目公演を迎えたものの、東京公演は新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。
紀元前の中国大陸を舞台にした『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』は、宝塚OGの謝 珠栄が作・演出・振付を手掛ける歴史ファンタジー。礼が演じるのは、周王朝から流浪の民を服従させる任務を与えられた大夫・丹礼真(タンレイシン)。
母国への忠誠を誓う純真な青年が、思いがけない真実=壁にぶつかり、悩みながら新たな道を切り拓くという難しい役どころを、礼は表現力豊かに演じていた。
盲目の舞姫(舞空)と礼真が出会い、彼女の苦しみに寄り添いながら心を通わせるデュエットは清廉。本作が星組大劇場デビューとなった、男役スター・愛月ひかる演じる将軍と礼真との、緊張感ある掛け合いも見どころだ。ラストにかけて色々な謎が解けていく、テーマ性の深い物語は明るい未来を感じさせる。
新時代の幕開けを祝うような歌やダンスでつづる『Ray -星の光線-』。大人ロックなプロローグ、ひねりの効いたタンゴ、ゴスペル調の音楽での端正なダンス、ハイスピードな振り付けの黒燕尾群舞など、斬新な場面が多い。今回の充電期間を経て、礼を中心に星組らしい熱いエネルギーを届けてくれそうだ。
なお、新型コロナウイルス感染拡大予防のため、出演者を減員し演出を一部変更、オーケストラ演奏を取りやめ録音演奏とするなど、新たなスタイルでの上演となる(詳細は公演の公式ホームページへ)。
9月20日千秋楽のライブ・ビューイングのチケットは、先行販売が8月1日から、一般販売は9月12日から。料金は全席指定で4700円。全編ライブ配信は「Rakuten TV」および「U-NEXT」にて8月1日と、9月20日千秋楽に実施。販売は8月1日分が7月25日から、9月20日分が8月1日から。料金は3500円。
文/小野寺亜紀
(Lmaga.jp)