アフタヌーンティで、人気の絵本作家とリッツ大阪がコラボ
紅茶専門店「カレルチャペック紅茶店」と「ザ・リッツ・カールトン大阪」(大阪市北区)が、コラボしたアフタヌーンティーを7月からスタート。ティーテイスターであり、絵本作家・山田詩子さんに楽しみ方や、お仕事について話を伺った。
期間限定の『ハニーアフタヌーンティー』では、山田さんが紅茶をセレクトし、人気のキャラクター「みつばちバジーちゃん」が会場を彩る。「私の紅茶のテーマは、最初のひと口だけがおいしいのではなく、1杯飲みきったときに、ちょうどいいということ。今回のアフタヌーンティーもバランスがすごく良くて、個人的にもお気に入りです」と、ハチミツを使った14品と紅茶との愛称の良さを説明する。
思い入れがある紅茶については、「メニューにあるディンブラという紅茶は、上質な渋みが持ち味なのだけど、それを表現するには茶葉の鮮度がとても重要なんです。うちは茶葉の鮮度にこだわっているので、上品な渋みが表現できる。採れたての茶葉の風味を、カップまで届けることが大事だと思っているんです」と語ってくれた。
現在は絵本作家としても活躍する山田詩子さん。そのきっかけとなった紅茶パッケージの絵は、「飲む前からお客さまに楽しんでいただきたいという思いから描きはじめました」と話す。
自宅に3000冊以上の絵本コレクションを持ち、「自分は、絵本の読み手としては最高だと思ってます。でも、描くとなるとちょっと違う。伝えたいことがあるのではなく、自分の気持ちの発露として出すものは、たいしたものではないと思って、絵本のお話をいただいた時も、長いことお断りしていたんです」という。
そのため絵について悩んだ時期もあったそうで、「絵本作家さんって、本当に自分の絵本を愛している人が多くて、それに申し訳ないような気持ちを感じちゃって。一時期『紅茶よりも、絵が注目されているのでは』と悩んだこともありました。でも、パッケージに惹かれて紅茶を買ってくれたお客さまが『おいしかった、パッケージもかわいくて飲む前から癒やされた』と言ってくださったこともあり、今では、絵が描いてよかったと思っているんですよ」と話してくれた。
「このコロナ禍の時期、自分のを大事にすることが大切。このアフタヌーンティーは、頑張っている自分をいたわり、これからも頑張ろうという、スタート地点の句読点のようなものです。五感の全てを刺激するティータイムで心も体も元気になりましょう」と、語った『ハニーアフタヌーンティー』は1階のイタリアン「スプレンディード」で9月30日まで提供。
会場には「カレルチャペック紅茶店」のキャラクター「みつばちバジーちゃん」のフォトスポットも登場している。料金は4700円(税・サービス料別)。
取材・文・写真/二木繁美
(Lmaga.jp)