三浦春馬さん出演のドラマ「太陽の子」終戦記念日に放送
戦時下の科学者の苦悩を描いた青春群像劇である特集ドラマ『太陽の子』(NHK)が、終戦記念日の8月15日に放送。柳楽優弥、三浦春馬、有村架純らが、戦争に翻弄された若者たちを演じる。
制作統括の土屋勝裕氏によると、「太平洋戦争の末期に日本でも原子爆弾を開発しようとしていた科学者たちがいた。その事実に向きあい、科学と戦争というテーマに真正面から挑む作品を」と制作された同作。
太平洋戦争末期、「京都帝国大学」の物理学研究室で原子の核分裂について研究している石村修(柳楽優弥)は、海軍から命じられた核エネルギーを使った新型爆弾開発のための実験を続けていた。
空襲の被害を防ぐための建物疎開で家を失った幼なじみの朝倉世津(有村架純)が、修の家に居候することになる。そこに修の弟の裕之(三浦春馬)が戦地から一時帰宅し、久しぶりの再会を喜ぶ。
爆弾開発の実験がなかなか進まないなか、研究室のメンバーは研究を続けていく事に疑問を持ち始める。そして、裕之が再び戦地へ行くことになった矢先、広島に原子爆弾が落とされたという知らせが届く。研究者たちは広島に向かい、そこで焼け野原になった広島の姿を目撃するのだった。
裕之を演じた三浦春馬さんは、7月18日に急逝。放送に先立ちおこなわれた完成試写会では、「このドラマは戦争・そして平和という大きなテーマが掲げられていると思います。僕たちの仕事は想像力をみなさまに届ける仕事ですし、この作品を通してみなさんが戦争というものを考える大きなきっかけになればと思っています」と語っていた。
番組公式サイトでは、「三浦春馬さんは役作りのために髪を刈り上げて撮影に臨み、戦時下という困難な時代にどう生きるか葛藤する若者を見事に演じてくださいました。謹んでお悔やみ申し上げます」と追悼の言葉を掲載している。
放送は8月15日・夜7時半からで、再放送は8月19日・夜11時40分から。
(Lmaga.jp)