社長は元タカラジェンヌ、カリカリ梅にかける熱い思いに迫る
芸人やアスリートなどの「もうひとつの才能」に注目したドキュメンタリー番組『OFLIFE(オブライフ)』(MBS)。9月1日の放送回では、元タカラジェンヌの遠山昌子さんの「カリカリ梅」にかける想いに迫る。
群馬県前橋市の創業明治26年の歴史を誇り、「カリカリ梅」など約100種類もの製品を自社で製造・販売している老舗漬物メーカー「赤城フーズ」。「カリカリ梅」は昭和44年に起きた梅の大不作がきっかけで生まれ、家庭用の「梅漬け」を買い取った遠山さんの祖父が、そのなかにカリカリとした食感の梅を発見し、商品化したという。
長女として生まれた遠山さんは14歳のとき、家族旅行で行った神戸で宝塚と出会った。憧れのタカラジェンヌになるため、片道2時間半かけて東京のバレエ塾に通い、体重も減量。4回目の試験で見事合格、遥海おおら(はるみおおら)として舞台へ。
しかし祖父が倒れ、25歳で宝塚を退団。心機一転、見習いとして「赤城フーズ」に入社したが、社員から「会社ごっこ」と言われたりと歓迎ムードではなかったという。通信制大学で経営を学んで学位を取得したり、新しい商品を企画したりと努力を重ね、2018年、6代目社長に就任した。
直販店で商品に添えられているポップは、遠山さんの手作り。写真の撮り方なども独学で学んだという。新型コロナウイルスの影響で、観光バスを受け入れていた「赤城フーズ」は大打撃を受けたが、遠山さんは、「カリカリ梅を世界に広げたい」という思いと持ち前の努力で、一歩ずつ前に進んでいる。
全国2位の梅の産地である群馬県は昨年、雹(ひょう)の被害が深刻で農家が危機に陥っていた。そこで遠山さんをはじめとした「梅漬け」を扱う漬物メーカー5社が集まり、雹で傷ついた梅を買い取って商品化することで応援しているという。課題が山積みの現状をどう解決していくのか。この模様は9月1日・深夜2時14分から放送される。
(Lmaga.jp)