三浦春馬さん最後の主演作、田中光敏監督「作品に呼んでくれてありがとうと言われた」

俳優・三浦春馬さんが、五代友厚を演じる最後の主演映画『天外者(てんがらもん)』の関係者試写会が9月25日に「大阪商工会議所」でおこなわれ、田中光敏監督が登壇。この日は五代の命日でもあることから、五代と7月に亡くなった三浦さんの冥福を祈る1分間の黙とうを捧げてからスタートした。

激動の幕末から明治初期にかけて日本の未来のために駆け抜けた五代友厚。すさまじい才能の持ち主=天外者(てんがらもん)と呼ばれ、近代日本の基礎を作り上げた実業家であり、現在の大阪証券取引所、大阪商工会議所、大阪市立大学といった多くの組織や企業の設立に尽力した人物だ。

その彼と若き日の坂本龍馬(三浦翔平)、岩崎弥太郎(西川貴教)、伊藤博文(森永悠希)らと紡ぐ友情、「日本を変えたい」「誰もが夢を見られる国にしたい」という思いを圧倒的な熱量で演じる三浦の姿は圧巻。不安や閉塞感のある今の時代にこそ観たい、エネルギッシュな作品に仕上がっている。

田中監督は、「残念ながら主演を失くしての上演ということになりましたが、スクリーンの中で三浦春馬は一生懸命、最高の芝居をしてくれています。一緒に演技した役者たちも主演を支え、最高の芝居をしてくれました。春馬君がこの作品に呼んでくれてありがとうと言ってくれました。ただ僕が残念なのが、出来上がった作品を彼が見られないことです」と悲しみを語った

共演した三浦翔平から、「五代さんの生涯と同じ志を持った者たちの生き様をしっかりと受け取っていただけたら」とコメントが寄せられ、監督は「大阪から日本、そして世界中の人々が観てもらえるような作品になっていると信じて今日送り出します」と締めくくり、笑顔を見せた。映画『天外者』は、12月11日公開。

取材・文・写真/西村円香

(Lmaga.jp)

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