シュークリームのヒロタ、西日本で唯一の難波店が30日に閉店「シューと豚まんはお土産の定番だったのに…」
手土産のシュークリームでおなじみの「洋菓子のヒロタ」(本社:東京都新宿区)。西日本で唯一の直営店舗「南海ナンバ駅2階構内店」(大阪市中央区)が11月30日で閉店する。
コロナ禍での経営状況の悪化などの影響で、8月には同店を除く大阪、兵庫の4店舗が閉店。SNSや店舗には閉店を惜しむ多数の声が寄せられていた。
現在の「南海ナンバ駅2階構内店」の営業は12年9カ月。かつては同駅3階で営業するなど、「大阪ヒロタ」の時代から長年「南海難波駅」で親しまれてきただけに、同社西日本営業部・マネージャーの吉田哲さんは、「創業以来、お客さまとの対面販売を続け、もうすぐ100年という歴史を作ってきましたが、発祥の地・関西から店舗がなくなるのは非常に残念です」と話す。
11月6日の閉店発表以来、「8月の段階で難波だけは残ると安心していたのに、ショックだ」「(隣店が「551蓬莱」で)ここに来ると、シュークリームと豚まんはお土産の定番だったのに寂しい」などの声が寄せられ、店頭で思い出話をする常連客も多いという。
「また復活してよ! と励ましの温かい声をいただき、お客さまに改めて感謝の気持ちと、何が何でももう一度店を復活させなければという責任感が湧いてきます」と吉田さん。
現在、同店ではオリジナルシュークリームやシューアイスの閉店セールを開催中で、今後はオンラインショップや量販店、期間限定の催事での販売は継続される。詳細は公式サイトにて。
取材・文/塩屋薫
(Lmaga.jp)