朝ドラ・ライバル女将いしのようこ「いつもイライラ」の理由
上方のコメディエンヌの生涯を描く、連続テレビ小説『おちょやん』(NHK)。ヒロイン・千代の奉公先「岡安」のライバル芝居茶屋「福富」の女将・富川菊役のいしのようこが、「菊はいつもイライラしていますね(笑)」と話すその役柄について語った。
「道頓堀で芝居茶屋の商売をさせていただいて、この地に根づいて生きているプライドがある菊は、登場するたびにいつも怒っていますが、本人はいたって真面目に怒っているんです(笑)」といしの。
「なぜか旦那は商売に身が入らず、息子の福助も商売に対して興味がなく、家族一丸となって、というのがまったくない。自分の思いが家族みんなに共有できていない。その温度差に対していつもイラついています」と説明する。
ライバル関係だが「福富」が本家で、のれん分けしたのが「岡安」。「当然、本家のプライドがある。セリフにも『本家より身代大きくするやなんて道理が通りまへん。あんたらも岡安だけには負けたらあきまへんで』とあるように、本家より大きい岡安に対する嫉妬が、イライラをさらに底上げしていますね(笑)」とも。
「菊のような役は今まであまり演じたことのない役柄で、登場するたびにイライラしていますが、また怒ってるの?とみなさんにもクスッと笑っていただいて、広い心で受け止めていただけたら」と話した。
実際、ドラマ登場時からSNS上では「何やっても嫌味に見えるいしのようこさんて素敵」「振る舞いがとてもはんなりいけずで好き」とヒール役にも関わらず好印象の投稿が。
なかでも、「時代劇の衣装で出てくるとバカ殿コントかと思ってしまう」「いしのさんの演技がコメディ入っててうれしい。やっぱ楽しい役でなきゃ」と、そのコミカルな一面も好評を得ている。
(Lmaga.jp)