これは苔石!? 和素材×洋菓子のユニークなスイーツ店登場

大阪・南森町に6月22日にオープンした「パティスリーロネン」(大阪市北区)。和素材をテーマにしたユニークなお菓子が並び、スイーツ好きは注目したい店だ。

「紅碧」「翡翠」「宝さがし」「花かざり」と名付けられたケーキが並ぶなかで、ひと際目を引くのは、日本庭園にあるような苔むした石。ディスプレイかと思いきや、「禅」(620円)とネーミングされた看板商品だ。

ピスタチオのブリュレ、玄米茶のムースやソース、まわりにはクラッシュした抹茶クッキーとピスタチオをあしらい、アクセントには有馬山椒。ひと口食べると濃厚ながらも、爽やかさが広がる一品で、早くも連日完売する人気商品となっている。

「日本の情景をイメージして、同系色でも異なる味や食感を楽しんでもらえるように考案しました。前職のレストランでデザートを担当していたのですが、その頃からお茶などの和素材を使うのが好きだったんです。フランス菓子、イタリア菓子にも積極的に取り入れて、日本人の味覚に合うお菓子を追求していきたいと思います」と西澤拓実シェフは語る。

ほかにも、梅紫蘇のジュレ、八女玉露ゼリー、ほうじ茶&ラム酒のソース、塩麹練乳など和洋折衷な工夫が施され、ほかにはないようなラインアップ。すでに数度来店しているという女性客は、「デザインもインパクトがあって、使っている素材、組み合わせも楽しい。手土産に持っていくとびっくりされるのがうれしくて!」と話す。

今後はシェフの出身地である高知のベルガモットやショウガのほか、日本酒、あんこなども積極的に取り入れていきたいとのこと。場所はJR大阪天満宮駅、大阪メトロ南森町駅から徒歩約8分。昼11時~夜7時(売り切れ次第閉店)。

取材・文・写真/いなだみほ

(Lmaga.jp)

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