英語で楽しむ、新しい伝統芸能の形「落語のきっかけになれば」

寄席や三味線などの日本の伝統芸能と、おもしろ英語を組み合わせた『OSAKA TRAD SHOW』。その最新公演が、12月2日より「うえほんまち銭屋ホール」(大阪市天王寺区)にて開幕する。

国内外の観光客に向け、「大阪ならでは」の上方伝統芸能を発信すべく、平成29年に発足したプログラム『OSAKA TRAD SHOW』。カナダ出身のネイティブ英語落語家・桂福龍氏や英語講談を得意とする玉田玉秀斎氏などが中心となり、「英語」と「寄席」をコラボレーションさせたショーを度々開催している。

日本で400年以上にわたり親しまれている上方落語に「英語」を加えることは、海外の人々に楽しんでもらいたいというのはもちろん、子どもや若い世代にとってはお堅いイメージのある古典落語をフランクな雰囲気で楽しんでもらいたいといった意図が込められている。

使用する英語は日本人でも十分理解できるレベルのものを織り交ぜおこなうので、英語が苦手という人でも楽しめる内容となっている。そのため、コロナ前で自由に旅行ができていた時期でも、客席は海外からのお客さんよりも家族連れで訪れる日本人のほうが多かったといい、多くの反響が寄せられたそう。

今回は、12月2日~4日に桂福龍氏、桂福丸氏、玉田玉秀斎氏らが「おもしろ英語」を用いて落語と講談を繰り広げる「おもしろ英語で楽しむ上方寄席」、12月19日・20日は落語に加え、内海英華による三味線の演奏をホテルのラウンジで楽しむ「おもしろ英語で楽しむ落語&三味線芸」が開催される。

また、12月2日の公演は、子どもたちに向けた「ファミリー寄席」となっており、やさしい日本語を交えながら家族で楽しめる演目が上演される(内容は当日のお楽しみ)。

日本の落語に魅せられ、カナダから移住して落語家として活躍する桂福龍氏は、「海外からのビジターにも観ていただきたいですが、この公演が日本の方にとって落語を観るきっかけとなってほしい。楽しい雰囲気のなかで、落語の良さを見出して欲しい」と語る。

チケットは公式オンラインサイトや「銭屋本舗本館」(大阪市天王寺区)、「ホテルインターゲート大阪」(大阪市北区)に設置されている窓口にて発売中。価格は、前売り2000円、当日2500円、配信視聴1000円。

(Lmaga.jp)

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