万太郎5歳の春、天狗との衝撃の出会い…朝ドラ『らんまん』第1週振りかえり(4月8日)・バイカオウレン

高知・土佐の代々続く酒屋の跡取り息子として生まれた主人公・槙野万太郎が、やがて植物学者となって天真爛漫に明治の世をかけぬける様を描く連続テレビ小説『らんまん』(NHK朝ドラ)。4月8日は、「バイカオウレン」と題する第1週(4月3日~7日放送)を振りかえる。

1867年(慶応3年)、高知・土佐の造り酒屋「峰屋」の跡取り息子として生まれた主人公・槙野万太郎(森優理斗、のちの神木隆之介)。5歳となった万太郎は、草花が大好きで好奇心旺盛だが身体が弱く、祖母のタキ(松坂慶子)や母のヒサ(広末涼子)、姉の綾(太田結乃、のちの佐久間由衣)の心配は尽きずにいた。

その年の春、「峰屋」ではその年最後のもろみの仕込みを終える「甑倒し(こしきだおし)」の日を迎える。蔵人(杜氏のもとで酒造りに携わる職人)たちが仕込み作業を終えると、蔵元では盛大な祝宴が開かれ、半年働いた蔵人たちを労うのだ。祝宴を楽しみにしていた万太郎だったが、近所の友達・寛太(横井仁)に宴席に並ぶ菓子のお裾分けをしようと近隣を走り回ったせいで体調を崩してしまう。

万太郎が横になって休んでいる一方で、祝宴の席には親族一同が集っていた。分家の豊治(菅原大吉)が万太郎の病弱さをからかうも、タキからぴしゃりと一喝される。その後、豊治たちがタキへの不満から「万の字(万太郎)はどうせ長うは生きられん」「いっそ万の字は生まれてこん方がよかったな」と話しているのを、万太郎はたまたま病床で聞いてしまうのだった。

深く傷ついた万太郎は、母・ヒサのもとへ駆け寄ってその意味を問い詰める。優しく諭すヒサの「おまんは大事な子じゃ」という言葉にも納得できず、ついには家を飛び出してしまう。裏山の神社に行き着いた万太郎は、そこで自らを「天狗」と名乗る謎の男、坂本龍馬(テ?ィーン・フシ?オカ)と出会う。

泣いていた理由を尋ねられた万太郎は、その日家であった出来事を打ち明けると、「この世に、同じ命らあひとつもない。みんな、自分の務めをもって生まれてくるがじゃき」「おまんは何がしたいがぜ?」と強く励まされる。

その後、万太郎は、母・ヒサが一番好きな花だという白く小さな花「バイカオウレン」を見つける。その小さくともたくましく生きる姿を目にし、草花への思いをよりいっそう強くする。そして、龍馬からの言葉に生きる希望をもらった万太郎は、家に戻ると親方と蔵人たちの前に進み出て当主として労いの言葉を伝える。また、万太郎が姿を消した一件から、祖母・タキは番頭の息子・竹雄(井上涼太、のちの志尊淳)をお目付け役に任命されるのだった。

ある日、佐川領主である深尾家の家臣・塚田昭徳(榎木孝明)が「峰屋」を訪れる。槙野家は代々深尾家の御用係を務めていた豪商であったため、土佐で酒造りが許されている蔵元の中でもっとも由緒ある家のひとつである。そして万太郎は、塚田から武家の子息しか通うことができない学問所「名教館」への進学を勧められる。

やがて秋になり、造り酒屋「峰屋」へ戻ってきた杜氏と蔵人たちによって酒造りの仕込みが始まる。だが万太郎の身体は変わらず病弱だ。万太郎は、近所の子ども達と鬼ごっこをしようとしたところを、お目付役の竹雄から咎められたことで喧嘩になってしまう。さらに、竹雄への態度を姉の綾から叱責され、万太郎は酒蔵のなかへと逃げ込んでしまう。

綾は、万太郎の後を追いかけて酒蔵に足を踏み入れる。すると、綾は杜氏や蔵人、祖母のタキたちに厳しく責め立てられる。それは「酒蔵に女か?入ると酒か?腐る」という言い伝えがあり、酒蔵は女人禁制となっているためであった。酒蔵のしきたりと綾への罰に納得できない万太郎はヒサのもとへと向かうが、ヒサは高熱で寝込んでしまっていた。そして年が明けると、ヒサはほとんど目を覚まさなくなり・・・。

本作は神木隆之介が主演を務め、「日本の植物学の父」と謳われる牧野富太郎(まきのとみたろう)の人生をモデルに、激動の時代の渦中でひたすらに草花と向き合い続ける植物学者の生き様を描く物語。放送は、NHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。土曜日はその週の振りかえり。

(Lmaga.jp)

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