朗読劇に河原雅彦「この公演は岡崎彪太郎くんにかかっている」

「関西弁リーディングアクト」と銘打った、絵本作家・たなかしん原作の朗読劇『一富士茄子牛焦げルギー』が今冬、大阪・東京で上演。演出を担う河原雅彦と主人公を演じるLil かんさい・岡崎彪太郎が10月6日、大阪市内で取材会をおこなった。

■ 退屈させない、関西弁ならではの掛け合い2021年に初演され、2022年の再演に続いてこの冬、3回目の上演が決まった同作。今回は主人公「ぼく」に岡崎を迎え、「おとん」を橋本さとし、「おかん」を羽野晶紀が再演に引き続き演じる。

初演で初めて朗読劇に挑んだという河原。「過去にある朗読劇を見ましたが、起きていられなくて。なので、僕なりに(観客を)退屈させちゃいけないなという気持ちもあって、この作品では役者の自由度を高めようと思いました」と明かす。

そこで、単に舞台上で本を読むだけでなく、俳優には互いに目を見て話しかけるなど動きを持たせた結果、朗読劇と芝居の中間のような、オリジナリティある舞台が出来上がったという。

「関西の家族の話なので、関西弁ならではの掛け合いを生き生きと伝えられますし、たなかさんのイラストも使わせてもらって、とても豊かな作品になった。肩の力を抜いて楽しんでもらえたら」と3度目の上演に自信を覗かせる。

■ 公演の成功は「彪太郎くんにかかってる」「俳優が変われば作品も変わる」と、主人公のぼくを演じる岡崎彪太郎にも期待。「実は今日が初対面なのですが、受け答えもとてもしっかりした印象があります」と評する。

さらに、「橋本さんと羽野さんは2回目で、彪太郎くんだけが初演。プレッシャーをかけるわけじゃないですけれども、(公演の成功は)彪太郎くんにかかっている(笑)。今日は東京からプレッシャーだけかけて帰ります」と笑いを誘い、「幕開けが楽しみ」と締めくくった。

原作は、兵庫県明石市在住の絵本作家・たなかしんによる『第53回日本児童文学者協会新人賞』を受賞した同名小説。おとんが正月の朝に見た、「牛みたいな大きなナスに乗って富士山の山頂へ行った」という夢の話から始まる物語だ。

上演時間は約1時間15分。大阪公演は12月21日~24日に「松下IMPホール」(大阪市中央区)にて。チケットは7500円で11月の発売予定。

※岡崎の崎はたつさき

取材・文/岩本

(Lmaga.jp)

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