大阪の人々が騒然…梅田の空に突如出現した「レーザービーム」の正体、知ってる?
11月初旬、大阪・梅田の空にまっすぐと伸びた青い光が突如出現。まるで「レーザービーム」のように上空をつらぬく光は多くの大阪人をざわつかせ、SNSでは「梅田上空に謎の光があるんだが」「なんか梅田駅の方からすごいビーム出てる」など、目撃情報が相次いでいる(肥後橋や天満でもはっきり見えました、どこまで見えるのだろう?)。
宇宙人のメッセージ説やUFO説、果ては「阪神タイガースの38年ぶりの優勝を祝っている」という説まで浮上し、「阪神優勝ビーム」などというあだ名も付けられるほど謎多きこの光。
リサーチを進めると、大阪・光の響宴実行委員会がおこなっている「御堂筋イルミネーション」のコンテンツであることが判明。さっそく、光に込められた意味を担当者に訊いてみることにした。
■ 「謎の光」と思いきや…そのミステリアスさから、さまざまな説がささやかれている謎の光。その正体は、関西では恒例のイルミネーションイベント『大阪・光の饗宴』のプログラム「御堂筋イルミネーション」の演出だった。
梅田から難波までをつなぐ約4kmもの道のりがロマンティックに彩られる同イルミネーション。担当者によると、そのスタート地点である「梅田吸気塔」に「ランドマークレーザー」を設置したのだという。
今年の「御堂筋イルミネーション」には、1970年に開催された『日本万国博覧会』から2025年に開催予定の『大阪・関西万博』まで、約50年の歴史を光で表現する・・・というコンセプトが込められている。レーザーもその一環で、かつておこなわれた『大阪万博』を表現するべく、1970年代の大阪をイメージした「水都ブルー」で点灯しているんだとか。
それにしても、上空に向かってレーザーを放つ・・・というイルミネーションは少々珍しい気がしなくもない。担当者に疑問をぶつけてみると、「イルミネーションとしては日本初の今までにない演出です。万博へ思いを馳せる光を表現するため、また周囲が明るいため、サーチライトではなく視認性の高いレーザーを取り入れました」という回答が。
SFのような秘密が隠されているわけではないが、日本でも最先端の演出がおこなわれていることが分かった。
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ランドマークレーザーは、12月2日から南海「なんば駅」の歩行者天国「なんば広場」にも設置される。こちらは2025年の関西万博をイメージしているそうで、「なんばの謎の光」としてまたもや話題になるかもしれない。
取材・文・写真/つちだ四郎
(Lmaga.jp)