大阪市が消防出初式を中止 90名が能登半島へ派遣のため

1月6日に予定されていた『大阪市消防出初式』の中止が4日の定例会見で発表され、横山英幸市長は「参加・ご来場を楽しみにしていた市民のみなさまにはご理解いただきたい」と険しい表情を見せた。

消防局の消防力が結集され、毎年年始に開催される出初式。市民にとっては消防や防災を身近に感られる行事になっており、今回で74回目だった。

しかし、1日・夕方4時10分に発生した能登半島地震の緊急援助のため、約3時間後の夜7時5分には市消防局から2隊12名が第1次派遣として出発。その後、府と構成される「緊急消防援助隊大阪府大隊」として夜10時40分までに市20隊74名、府消防本部22隊96名、全42隊170名が派遣された。

さらに、3日には応援隊として職員3名、車両3台(加圧式給水車、発電機や投光器などの資材運搬車、指令車が各1台)を派遣させている。

会見冒頭で横山市長は、「(今回の地震で)大阪市は幸い2人の軽傷者。物的被害は報告されていない。しかし、現地の被害状況は甚大なもので、市からは計90名のメンバーが現地に入り活動している。また、市内の災害にあたるメンバーもいる。残念ですが、どうかご理解いただきたい」と出初式の中止理由を説明した。

また、今後の被災地支援について「車が渋滞して思うように災害対応にあたれなかったり、支援物資を送ったが現地で展開できない課題などもあるが、まずは人命を救うこと。復興支援は長期にわたる。被災された方々の住居の受け入れや子どもたちの受け入れなども検討を進め、何をすべきか的確に対応していきたい」と話した。

取材・文・写真/岡田由佳子

(Lmaga.jp)

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